ブックタイトルagreeable 第12号(平成21年10月号)

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概要

agreeable 第12号(平成21年10月号)

Agreeable 2009/10 8会員のページ図は、BCPの概念図で災害発生後に「現状の予想復旧(水色の実線)」をBCP実践後の復旧曲線実績(ピンク点線)」にすることです。また、許容限界の横線(ピンクの線)よりもダメージを受ければ事業の再開は困難です。いわゆる危機管理を行って事業再開ができる環境を策定しておくことが必要です。(BCPの概念図は国土交通省・関東地方整備局ホームページhttp://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/saigai/bcp/index_map1.htmから掲載)とはいえ、BCPを行うのは人です。その人が災害によって命を失ったり、怪我をして事業の再開に参加できなければ、BCP計画は絵に描いた餅になります。BCPが計画通り機能するための人の確保は最も重要なことです。建築基準法第一章第一条の目的は「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」と規定されています。本来、建築物は国民の生命、健康及び財産の保護を図るためのものでありますが、それが巨大地震による建築物の倒壊・半壊による圧死で、住宅が守るべきはずの人の命を奪う結果となります。倒壊は地震エネルギーによって引き起こされるものですが、全ての建築物が倒壊するものではありません。シロアリの被害によって構造耐力が低下した結果、倒壊に至った例が多かったことは阪神淡路大震災のレポートに記載されています。BCPが計画通り機能するための人の確保に、シロアリ防除が大きく関わっています。今年6月4日施行された「長期優良住宅に関する法律 …」住宅を長く持たせる中に地震対策があります。地震時に倒壊・半倒壊で住宅の下敷きで命を失わない様にするためには、5年毎にシロアリ防除を行ってその住宅に住んでいる人の命を守ることが重要です。すなわち、BCPの実行に必要な人を確保するために、地震対策としてシロアリ対策は最重要事項であります。来年の全国大会は高知市で開催します。四国は高い確率でマグニチュード8.4の巨大地震が来ると言われています。大会テーマは「地震と白蟻」を予定しています。NHKのドラマ坂本龍馬の生涯を描いた「龍馬伝」の放映に併せて高知で開催することとしました。ご家族そろってぜひご参加下さい。この度防除施工標準仕様書平成21年8月版が発行されました。前回、平成19年7月版発行以降の改訂が反映されましたので、主な改訂ポイントをお知らせいたします。ひとつは、新建築物シロアリ予防処理において土壌処理の項目にコンクリート表面への薬剤処理を追加した点です。これについては、すでに、agreeable9号(2009年1月発行)で記載しておりますのでご参照下さい。つぎに、防除施工基本大綱の対象しろありに、乾材シロアリが追加されました。これまで、防除施工標準仕様書で対象とするしろありは、ヤマトシロアリとイエシロアリの二種に限っていましたが、平成20年3月の乾材シロアリの防除法として「乾材シロアリの総合管理システム」が制定されました。そのため、防除施工基本大綱のなかにアメリカカンザイシロアリ及びダイコクシロアリに対する防除は「乾材シロアリの総合管理システム」によるものとするという文言を追加しました。もう一点、維持管理型しろあり防除工法標準仕様書の一部文言を改訂しました。ベイト剤等の設置容器について「ステーション」と表記されてきましたが、より一般的な呼称として「容器」と表記することに改めています。防除施工標準仕様書が新しくなりました仕様書委員会土井 正防除施工標準仕様書