ブックタイトルagreeable 第14号(平成22年4月号)

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概要

agreeable 第14号(平成22年4月号)

Agreeable 2010/4 12中部支部は、静岡県、愛知県、三重県、岐阜県の4支所が所属しています。中部支部の通常総会は、4支所の輪番で実施し、平成22年の通常総会は、静岡県支所の当番です。過去2回実施した焼津市の東、高草山の中腹「ホテルアンビア松風閣」は、富士山と駿河湾が一望できるホテルですが、今回を含め3回実施し、富士山を一度も観る事ができませんでした。主催者の一人として、とても残念で誠に申し訳ない次第です。通常総会は、平成22年2月16日開催しました。当日は、中部支部前支部長 坂崎相談役、山北支部長様はじめ、会員の皆様と会員の奥様5名の出席をいただき58名という当所主催では過去に例を見ない大勢の方々の出席をいただき、主催者側といたしましてはうれしい限りです。通常総会も無事終わり、引き続き懇親会に移りました。焼津漁港は、マグロの水揚げ日本一です。そこで今回は、マグロの解体ショーをご覧いただきました。女性2名の太鼓の音に導かれ、マグロが一本舞台に登場、皆様の前で鮮やかに料理人がさばいてその場で食する趣向で会場は盛り上がり、大変好評でした。焼津と私の住んでいる草薙の地名私は3歳位から草薙で育ちました。ここは、JR東海道線の上り駅の駅名で言いますと、焼津駅、静岡駅、草薙駅の順となります。草薙は旧静岡市と旧清水市の中間に位置します。現在は、両市が合併し静岡市清水区になっています。私は、幼い頃、地元の人達から草薙の地名の由来についてよく聞かされました。それは、日本神話に登場する、日やまとたけるのみこと本武尊の伝説です。大和朝廷に従わない東国を平定するため、日本武尊が「天あめのむらくも叢雲の剣つるぎ」を伯母の倭やまとひめのみこと姫命から戴いて、この地方を平定する途中逆賊に襲われ、四方から枯草に火をつけられ焼き殺されそうになった時、所持していた「天叢雲の剣」で「遠かたや しけきかもと、をやい鎌の」と言いながら、周りの草を薙ぎ払って迎え火を焚いたところ、風向きが変わって逆賊の方へ燃え広がり難を免れた。焼き払われた野原は焼津と名付けられ、草を薙ぎ払った場所を草薙という地名となったとの事です。その後、この「天叢雲の剣」は「草薙の剣」と名称を変え、草薙神社を造り神剣として奉られましたが、現在は、愛知県名古屋市の熱田神宮に納められているとの事です。「天叢雲の剣」は出雲の国に八つの頭をもった大蛇(ヤマタノオロチ)が村人達に危害を与えているのを知り、天あまてらすおおみのかみ照大御神の弟素すさのおおのみこと戔嗚尊が大蛇を退治したところ、この剣がお腹から出て来た。大蛇がいた場所は常に天の群雲が漂っていたことから命名したと言われています。草を薙ぎ払った場所は、草薙神社があったそうですが、現在は「天皇原」と呼ばれ公園になっています。草薙神社は、ここより南へ1㎞昇った山の中腹に移ったようです。草薙神社の入口には、日本武尊の石像があります。焼津神社にも同じ石像があります。焼津と草薙は直線距離で20㎞あります。草薙神社に伝わる「龍りゅう勢せい(流星)煙火」無形民俗文化財に指定されています。戦国時代火縄銃と黒色火薬が伝来したのち、狼のろし煙が考案され「昼のろし」(龍勢)は、煙や布きれ又は旗などを漂わせて合図し「夜のろし」(流星)は光で合図しあうものでした。この技法が当地に口秘伝のまま受け継がれてきて更に工夫改良され、日本武尊を祭神とする草薙神社の秋季例大会日に打ち揚げられてきました。約15mもある尾竹竿に、ロケット式火薬噴射竹筒を結びつけ、仕掛筒を固着した構造です。重さ25㎏、自力で打ち上げ高度300m に達するそうです。(社頭掲示板より)打ち上げ成功率は70%位でしょうか。一本打ち上げるのに、15分かかり、奉納の口上を独特の節回しで紹介します。私は現在、65歳です。5年前の還暦の時、たまたまある町内で龍勢を上げるスポンサーを内輪で捜していた所へ中学の同級生がすかさずキープし、昭和35年有度中学校卒業生有志一同奉納とし(以前はこの地は、安倍郡有度村でした。)昨年9月まで6回打ち上げており全て成功しています。私も最初から参加し、製造には携わってはいませんが当日の我がグループの雑用係として、早朝より桟敷の設営、飲み物や料理の手配をし、恩師や同級生、知人等を招きミニ同窓会を開いております。今、地域の人達と親しく交流できる幸せを実感しています。焼やいづ津と草くさ薙なぎのちょっと気になる話株式会社帝装化成 取締役鳥海和弘この人日本武尊像夜のろし龍勢狼煙