ブックタイトルagreeable 第14号(平成22年4月号)

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概要

agreeable 第14号(平成22年4月号)

New products 13 Agreeable 2010/4クロスガードSCは、日本農薬㈱が発明したセミカルバゾン系新規殺虫剤メタフルミゾンと、日本曹達㈱により発明開発されたネオニコチノイド系殺虫剤アセタミプリドの二つの殺虫剤を有効成分として、日本農薬㈱が開発し、本年2月8日付で協会認定を取得(認定)した新規の土壌処理用防蟻剤です。クロスガードSCの組成メタフルミゾン12.0%+アセタミプリド0.4%(実用濃度メタフルミゾン0.3%+アセタミプリド0.01%)メタフルミゾンのシロアリに対する防蟻効果は非忌避性であり、同じくシロアリに対し非忌避性で速効性を有し、揮発性の低い(蒸気圧:<1.0×10-8hPa)殺虫剤アセタミプリドとの混合剤であるクロスガードSCは、以下の特長を有します。●シロアリに対し速効的かつ長期に安定な防除効果を発揮する。●普通物製剤(急性経口・経皮毒性LD50:>2000㎎ /㎏、眼・皮膚刺激性(40倍希釈液)なし、皮膚感作性なし)。●水生生物への安全性が高い(コイ急性毒性LC50:>37㎎/L〔A類相当〕)●有効成分の揮発性が低く(3.6×10-11hPa)、居住者への安全性が高い。メタフルミゾンは、セミカルバゾン構造を有する新規殺虫剤で、昆虫の神経細胞のNa+チャンネルに作用し、神経系での情報伝達を阻害し、昆虫の正常な活動を妨げることで殺虫効果を発揮するもので、メタフルミゾンを有効成分とする農業用殺虫剤アクセルフロアブルは、昨年(2009年)9月28日付で農薬取締法に基づく登録を取得しています。メタフルミゾンは下記の安全性試験結果が示す通り人畜及び水生生物への安全性が高い化合物(原体として普通物)です。メタフルミゾンの代表的な安全性試験結果急性経口、経皮毒性: >5000㎎ /㎏(ラット)刺激性(眼、皮膚): 刺激性なし(ウサギ)皮膚感作性:感作性なし魚毒性(LC50):>0.6㎎ /L(コイ)クロスガードSCが、協会員の皆様、施主の皆様の「安全性の高い防蟻剤」をという要望に応えた新規防蟻剤として、皆様のお役に立てれば幸いです。新規土壌処理用防蟻剤「クロスガードRSC」日本農薬㈱ 化学品本部化学品部開発普及グループ服部  徹メタフルミゾンの構造式メタフルミゾンの作用機構シナプスNa+チャンネル 軸索開:Naイオンの流入促進→興奮増大閉:Naイオンの流入阻害→興奮抑制 メタフルミゾンアセチルコリン興奮信号の伝達Na+Na+ Na+Na+アセチルコリンエステラーゼアセチルコリン受容体 通常、神経系においてNa+チャンネルが開くことでNa+イオンが神経軸策内に流入し、電気信号となってシナプスを介して興奮(情報)を伝達する。 メタフルミゾンは、Na+チャンネルを閉じたままの状態とし、Na+イオンの流入を阻害することで興奮伝達を抑制(麻痺状態)し、殺虫効果を発揮する。