ブックタイトルagreeable 第15号(平成22年7月号)

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概要

agreeable 第15号(平成22年7月号)

3 Agreeable 2010/7薬剤業委員会は、薬剤メーカー会員から構成されていますので、当委員会で取り扱う検討項目は、薬剤に関することが中心となり、主に以下の3点が挙げられます。?薬剤の安全に関すること現在、当協会で発行している「しろあり防除(予防・駆除)薬剤の安全性」の冊子は、平成16年10月に発行された冊子ですが、わずか6年しか経過していないにもかかわらず、有機リン系防蟻成分や一部のピレスロイド系防蟻成分など、現在ではもう使用されていない成分が多くなり、また新しい薬剤が次々に認定・登録されてきているのが目立ってきています。例えば、最近ではクロラントラニリプロールというまったく新しい防蟻成分を採用した薬剤が認定されました。このように6年前の冊子では、現状にそぐわない内容となっており、かつ改訂の要望も強く出されていたことから、その改訂作業を当委員会で取り進めることにしました。当委員会で改訂作業を進めるにあたり、①認定実態のない成分の削除、②新規に認定された成分の追記、③関連法規改訂による区分変更などの整理改訂、④単位の整理統合、⑤その他の項目の統一、⑥出典の明示、⑦ベイト剤成分の追加の7項目を主な改訂箇所としました。現在、関連の各防蟻・防腐成分のメーカーに対して、白対協本部から正式文書で、フォーマットに則ったデータの提供を依頼中であり、今年秋の防除士研修会に間に合わせる予定で活動しています。表1に、改訂前後の記載成分一覧表を示しました。表を見てもらえればわかりますが、6年前と比べて新規成分が9点(◎のところ)、削除成分が7点(×のところ)と、大幅な改訂になっています。改訂されるデータの提供メーカーとうまく連携して、効率よく作業をとり進めたいと考えています。?防除薬剤等の諸問題に関すること現在、環境汚染防止対策を十分に配慮した外周処理に適する薬剤について、検討を開始いたしました。この背景としまして、住宅メーカーの趨勢として床下は居住空間の一部であるという考え方があります。そうなると床下にはもう土壌処理剤を散布できないことになってしまいます。どうしても床下土壌に処理ができない場合に限って、土壌処理剤を家屋外周へ処理する方法も考慮すべきではないかと考えます。しかし、この方法では環境汚染が懸念されており、現在のところ当協会では認められていません。しかしながら、薬剤や施工方法の進歩は一昔と比べて大変進歩しており、現在の薬剤メーカーの技術レベルであれば、環境汚染を回避できる薬剤なり防除方法を提案できるものと考えています。今後、当委員会では、関連機関の協力を得て、このテーマについて精力的に検討し、関連委員会への提言を計りたいと考えています。?防除薬剤の適正使用に関すること各薬剤メーカーで販売している薬剤については、その各メーカーの取り扱う薬剤の適正使用に関して、使用者に対して指導を行ってきており、幸いなことに当委員会で至急に討議するようなテーマは議題にあがってきていません。もし、会員皆様が日ごろ感じておられる防除薬剤の適正使用に関しての疑問、質問等ございましたら、当協会の事務局へご連絡いただければ、当委員会で検討させていただきたいと考えます。薬剤業委員会の活動報告安芸誠悦薬剤業委員会 委員長表1.収載成分一覧表平成16年発行の項目現在改訂中の項目防蟻成分ペルメトリントラロメトリンビフェントリンアルファシペルメトリンシフルトリンシフェノトリンプラレトリンイミダクロプリドアセタミプリドクロチアニジンジノテフランチアメトキサムホキシムフェニトロチオンプロペタンホスエトフェンプロックスシラフルオフェンフィプロニルクロルフェナピルフェノブカルブピレトリンカプリン酸BDCP○○○××○○○○○○○×××○○○○○○×○◎ インドキサカルブ◎ メタフルミゾン◎ クロラントラニリプロール共力剤S-421MGK264IBTE○○○防腐成分IPBCサンプラスシプロコナゾールアザコナゾールテブコナゾールプロピコナゾールチアベンダゾールイソチアゾリン○○○×○○○○◎ ヘキサコナゾール◎ F-69◎ IF-NRベイト成分◎ ノバフルムロン◎ ビストリフルロン◎ クロルフルアズロン○:変更なし × :削除 ◎:新規成分