ブックタイトルagreeable 第16号(平成22年10月号)

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概要

agreeable 第16号(平成22年10月号)

13 Agreeable 2010/10私は現在の仕事を続けて今年で30年になりました。すぐにこの仕事を始めたわけではありません。学校を卒業すると大手の水産会社に入社して、南アメリカのスリナムという国で4・5人乗りのエビトロール船に乗り、現地の人たちと真っ黒になり、働いていました。船から落ちる危険や、桟橋に停舶していた夜、5?6人の泥棒が来たりまた、ピストルを突きつけられたこともあり、若き日の体験は今でも思い浮かびます。船を下りて魚市場で働いたのち、勧められてこの仕事についたのがきっかけです。仕事を続けて10数年がたったころ、オーナーから消毒部門継承の話があり、平成7年9月に業務の委譲を受け、独立して有限会社サプラスを設立致しました。サプラスというのは、「サニー、プログレス、ライフ、サポート」のスペルの頭をとってつけました。訳すと、最新の衛生的な生活環境をサポートするといった類で、「快適な生活」、「安全・安心」、「自然環境との共存」等をモットーに取り組んできました。独立当時は同業者からは、うらやましがられ、お客様からは以前と同様にご愛顧いただいています。弊社の事業内容は総合的害虫獣防除管理で、今でいうIPMで衛生害虫、有害不快害虫等の生物防除です。もちろんシロアリ防除も大切な事業です。また、最近問題になっている有害鳥獣対策にも取り組んでいます。最初のきっかけはタヌキの相談でした。昭和60年に狩猟免許の甲種免許を取得しました。今の免許で言う「わな免許 網免許」です。当時の相談は少なくサービスでお客様にアドバイスをする位でしたが、10年前から建物にハクビシン等が侵入して糞尿害による家屋汚損や農作物の被害、動物由来感染症等の問題が発生して、マスコミや新聞に記載されると、住民の関心が高まりあちこちから対策などの相談を受ける機会も増えてきました。また、小学生の子供2人がだいぶ前、「ムシキング」という昆虫のテレビ番組に夢中になり、カブトムシやクワガタムシからその他の昆虫にも興味を持ち、今では採集や飼育、標本にも取り組み、夏休みの自由研究はいつも昆虫標本です。私たちの仕事は虫を駆除してお金を得ることが主だったのですが、子供と一緒に虫を観察すると奥深いものがあると感じます。これをきっかけに山形県の昆虫同好会に入会してむし小僧を増やすべく、親子昆虫採集会へのサポート、プレゼントに使う虫の採集で夜中、電灯の下で虫拾いと、夏になると忙しい毎日が続きます。毎年9月23日に東京のサンケイプラザで「インセクトフェア」が催され私も見に行っています。昆虫を色々な角度から見られると思います。一度是非、見てはどうでしょうか。刺激になると思いますよ。また、若き日南アメリカに行ったことや、友人が珈琲に携わる仕事をしていたことから、珈琲に対する趣味が高じて「焙煎工房」という名前で珈琲を焙煎し販売しています。珈琲の焙煎は遡れば30年以上はなりますが、初めの頃は手網焙煎、次に約200g のサンプルロースター、そして業務用の2㎏釜、現在は直火の4㎏釜で焙煎しています。やはり、焙煎したての珈琲は味や香りが良く、飲んだ人から喜ばれています。また、年に一度ビックサイトで日本最大のスペシャルティコーヒーイベントが開催されます。ただ飲むだけでなく、興味のある方は是非、一度必見です。これからも異業種の交流を通じて皆様のお役に立てればと思っています。私の略歴有限会社サプラス安喰幸則この人