ブックタイトルagreeable 第16号(平成22年10月号)

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概要

agreeable 第16号(平成22年10月号)

New productsAgreeable 2010/10 14マックスフォース クァンタムは当社モンハイム研究所(ドイツ)にて開発されたイミダクロプリドを有効成分とするアリ用のベイト製剤です。本剤は有効成分イミダクロプリド0.03%のベイト剤です。ターゲットのアリに短時間で食べ尽くされ、その後の伝播効果によりアリの巣が駆除されていきます。近年広まっている特定外来生物であるアルゼンチンアリ防除のように広域的な処理が必要な場合でも、液剤散布方式に比べ、環境汚染リスクを低減できる薬剤としても有用です。特徴:●蜜嗜好のアリだけでなくタンパク質嗜好のアリにも有効●保湿性を持った製剤なので時間が経過しても喫食性が比較的高い●低薬量(0.03%)のアリ専用ベイト剤●イミダクロプリドの伝播効果により蟻の発生密度減少が見込める●アルゼンチンアリ防除のように広域な処理が必要な場合でも、液剤散布に比べ環境への負荷が極端に少ない使用時の留意点:●処理地域周辺のアリの餌となるような生ごみ等を排除●30㎝間隔で1スポット約1.5g(直径約2センチ)ほどを滴下(アリの密度により処理量は調整)●土壌や砂に吸収されてしまうので、コンクリート面など硬い表面上への使用が最適●屋内外を問わずベイトボックスの使用を推奨します(暴露防止、漏洩防止などの目的から)アルゼンチンアリ防除は、施工業者様のご協力のもと、現場試験を実施しました。マックスフォース クァンタム処理後まもなく、本剤を喫食し食べ尽くしてしまうことが観察できました。その後、アルゼンチンアリの発生密度が目視により減少するまでに、およそ7日?14日程を要することが分かっています。これは有効成分のイミダクロプリドの効果発現の特長である伝播効果により、本剤を摂食したアルゼンチンアリから未摂食のアルゼンチンアリへのイミダクロプリド伝播に必要な時間と考えられます。この伝播効果によりアルゼンチンアリの巣の駆除が進行しアリの発生密度が減少することにつながります。アルゼンチンアリの特性として広域に亘って発生している場合、一旦駆除された箇所に早くて数日後、隣地のコロニーから新たなアルゼンチンアリが侵入し、同じ場所で発生を起こすことがあります。この場合でも、進入してきたアルゼンチンアリに対して新たにマックスフォースクァンタムを処理すること、またはマックスフォース クァンタムが残っていることにより、継続して効果を発揮して、居住者の生活に影響のないレベルでアルゼンチンアリの活動密度を低下させ、そのレベルで維持できる可能性が示唆されています。今後の試験経過に期待をしています。本剤を直接土に処理した場合、土中にしみ込む場合があります。本試験のフェンス沿いの試験では、砂地処理でしたので土中へのしみ込みが見られました。更に本年(2009年)は梅雨明けが遅く降雨によるアルゼンチンアリの活動及び処理直後の薬剤が溶出することによる効果への影響の可能性もありました。このため本剤の野外使用で安定した効果を発揮するためには、ベイトボックスの利用をお勧めします。なお、今回の試験では、あえて生ごみ庫内に本剤の処理をお願いしています。生ごみアリ用ベイト剤マックスフォースクァンタムの特長バイエルクロップサイエンス㈱エンバイロサイエンス事業本部        大 嶽 譲 治