ブックタイトルagreeable 第16号(平成22年10月号)

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概要

agreeable 第16号(平成22年10月号)

New products 15 Agreeable 2010/10庫内のアリに〝散布?液剤を併用する場合、ベイト剤への影響が少ない忌避性のない液剤をお勧めします。以下に2009年に施工業者様のご協力を得て行われた現場試験(継続観察中)の広島県廿日市市における、アルゼンチンアリに対するマックスフォース クァンタムの2009年における中間結果についてご紹介いたします。試験場所:広島県廿日市市市内のアパート敷地試験期間:2009年5月27日?8月27日試験評価:施工業者様の自社評価指数による現場試験場所の概要図野外試験の中間状況:本試験ではまずアルゼンチンアリに対する本剤の効果確認を第一の目的として試験を行った。最初は、アルゼンチンアリの営巣箇所や通り道に、1スポット約1.5g 処理した。発生は少なくなり、死骸も確認したが、激減とまでは行かなかった。降雨の影響もあったためか、1週間もしないうちに、元の繁殖指数に戻った。そこで、投薬量を1スポット20?30g に増やした。石垣付近では約10日で発生がなくなった。しかし、約2ヵ月後、徐々に発生し始めた。ブロック塀では処理後約1ヵ月間ゼロにはならなかったが、追加投薬すると約20日で発生がなくなった。本剤による効果は処理後数日で現れ、アルゼンチンアリの発生数は減少するが、個体数の多さの違いや降雨などの影響で、その現れ方が様々である。一方、本試験地内のアパートでは昨年までアルゼンチンアリによる家屋内の侵入が発生し住民の方が困っていたが、本年8月末時点では本剤の使用によりアルゼンチンアリによる家屋内への侵入は発生していない。ベイト剤による施工は液剤や粉剤散布による施工と比べると、人体や環境への影響が少なく、安全性に優れた施工方法である。その一方で、月に何度も施工し、長期的管理を行う必要があり人件費など、経済的負担がかかる可能性がある。このため今後、アルゼンチンアリの発生生態に応じた処理時期、処理回数および処理薬量等について更に試験例を積み重ね、経済的な処理方法について検討を行う必要性があると考えられる。アルゼンチンアリは活動の広域性から根絶することは困難であると考えられ、このため環境面にも配慮し、居住者の日常生活に影響をおよぼさない程度の活動レベルに維持管理することが当面の現実的な目標になると考えられる。本剤はその役割を担う薬剤の1つになる可能性があり更に試験例を積み重ね実用化を検討したい。マックスフォース クァンタムはバイエルクロップサイエンス株式会社エンバイロサイエンス事業本部が推進するSD(SustainableDevelopment)コンセプトであります「P T T(Protecting Tomorrow…Today):未来のために…今日から」の活動のもと、開発された商品です。野外試験場所の概要砂地家屋生ゴミ庫投薬箇所7.3m16.5m5m14m直径60cmフェンス沿い駐車場(アスファルト)6/9追加投薬箇所4.5m11.4mブロック塀(試験途中で処理)石垣(進入道路)5月27日5月29日5月30日6月2日6月3日6月4日6月6日6月7日6月8日6月9日6月11日6月12日6月17日7月6日7月9日7月30日8月1日8月4日8月20日8月26日8月27日10.0繁殖指数フェンス沿い処理での経過7.4g 10g 5g 30g 5g9.08.07.06.05.04.03.02.01.00.0アルゼンチンアリに対する野外試験中間状況(フェンス沿い)5月27日5月29日5月30日6月2日6月3日6月4日6月5日6月6日6月7日6月8日6月9日6月11日6月12日6月17日7月6日7月9日7月30日8月1日8月4日8月20日8月26日8月27日10.0繁殖指数石垣処理での経過5g 10g 15g9.08.07.06.05.04.03.02.01.00.0アルゼンチンアリに対するマックスフォース クァンタム野外試験(石垣)