ブックタイトルagreeable 第20号(平成23年10月号)

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概要

agreeable 第20号(平成23年10月号)

3 Agreeable 2011/10比較的震災の少なかった青森県八戸市ではありますが、復興も着実に進んでいるようです。八戸港でも最大8.4メートルの津波の被害を受けましたが、人的被害が少なかったのは地震発生から津波到達まで約2時間あったことと、沿岸地域の住人が津波に対する危機意識が強く、普段から避難経路を認識していたことと思われます。多くの工場でも指示通りに車を捨て避難したことが、多くの車が流出したにもかかわらず、人命を救ったようです。本格的な稼働にはまだまだ時間はかかりそうですが、臨海部の工業地帯の煙突からは煙が立ち上がり、以前と同じような風景に戻りました。沖の北防波堤の一部が破壊され、港内に沈んだ車両やコンテナの引き上げも終わり、7月には苫小牧間のフェリーも復活しました。また、中型イカ釣り船が多数乗り上げた漁港も5月末には解体作業が終わり、7月から名物の日曜朝市が開催されるようになり、以前にも増して多くの人出でにぎわっています。しかし、岸壁には岩手、宮城で被災し黒く焼け焦げた漁船が解体の為に回航され係留されているのが奇妙な光景として映りました。ウミネコの繁殖地である蕪島(かぶしま)周辺も沈没したり乗り上げた小型漁船が多数ありました。観光船の待合所や売店が無くなり、陥没したままの手洗所が残っていますが、海開きも終わり観光客も戻ってきました。青森県支所長 佐々木 千洋東日本大震災から、早6カ月になろうとしています。宮城県支所会員12社中、㈱三陸くんじょうさん、仙台湾薫蒸㈱さんにおいては、大変大きな被害を受けました。未だに海岸地区の瓦礫の処理が、手付かずの所も多くあり、長期間にわたる復旧作業が予想されます。支所会員においても床下の殺菌消毒や、シロアリ再処理施工と、毎日忙しい日が続いていますが、全国各地からのボランティアの皆様のお陰で、床下に溜ったヘドロの処理や洗浄作業を行って頂いたお陰で、復旧スピードも徐々に上がってまいりました。地震によって壊れた家や、壁の剥がれ落ちを見ますと、シロアリの被害があることが分かりますが、被災者にカメラを向けての調査は、同じ被災地の者として心が痛み撮ることが出来ませんでした。大修理が行われています、伊達家の菩提寺松島の瑞巌寺は、松島湾に浮かぶ260 余の島が防波堤の役目となり大きな被害もなく、昔人の先見の知恵に驚かされた所でした。現在、観光客も徐々に増えてきております。今回のような災害は、全国、世界のどこででも起こりうる事です。日頃の意識と備え、助け合いの精神を常に心がけ、〝がんばろう東北・宮城?を合言葉に、宮城県支所からの報告とさせて頂きます。宮城県支所長 黒田 正人3月11日の震災から半年が経ちました。陸前高田市・大船渡市・釜石市・大槌町・山田町・宮古市の一帯に、震災後より自衛隊・警察・消防・ボランティアの皆さんにより、ガレキやヘドロの撤去、また、散乱している魚類の海上投棄、土中埋設等々の作業を毎日実施しています。ガレキ等撤去進行状況は、全体の50%程度です。気温の上昇によるハエ・ウジ等の大量発生に対しての駆除、及びそれに伴う悪臭の処理等の作業も日本ペストコントロール協会から応援を頂き実施しています。ガレキの撤去についても一カ所毎に集積しているので、その後分別して焼却等の処理になります。今後の気象状況によっては(台風シーズン)撤去の状況が遅れることも考えられます。又、自衛隊の皆さんも7月末までに撤収されましたので、今後はボランティアと地元建設関係者一般の皆さんで作業を継続していくことになります。また、最近では避難所の人を中心に体調を崩す人が多数発生してきています。長い避難生活により、精神的にも体力的にも限界にきているようです。行政のスピーディな対策を希望します。岩手県会員企業の業績が、消費者も被災者である為昨年に比べ3?4割減になっています。岩手県支所長 増田 功岩手県宮城県青森県