ブックタイトルagreeable 第22号(平成24年4月号)

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概要

agreeable 第22号(平成24年4月号)

ことなどを聞き、薬に敏感な柴田さんは安心しました。ひととおりの説明が終わると早速、2人は工事にとりかかりました。 柴田さんは、今日は特に用事もなかったのでどんな作業をするのか興味津々で見物することにしました。玄関、勝手口、床下への入り口周辺などを傷つけないようにとの配慮で、しっかりと養生シートが張られました。作業服に帽子、防護マスク、肘までの手袋をつけ完全武装です。トラックに備え付けてあるタンクからホースを引っ張り出し、そのまま床下に入っていきました。薬剤の入った携帯タンクを持って入るのかと思っていたので機材が大掛かりなのは意外でした。床下の作業は見ることができませんでしたが、40分ほどで出てきて、作業はお昼頃に終わりました。 それから業者の方は庭の方に向かいました。そして、庭に転がしてあった日曜大工で使った古材の端切れや木製のプランター、松の木の切り株、そして地面に直接置いてあったダンボールも持ち上げて見ていました。これらのものはシロアリの餌になるので放置しない方が良いと教えてくれました。 全ての作業が終わると床下で撮った写真を見せながら施工した内容と箇所の説明がありました。そして、5年以内にシロアリ被害があった場合は無料で駆除の工事をする保証書を渡されました。シロアリは土の中のどこにも住んでいて、羽アリが飛ぶのは年一度だけで羽アリ自体は無害であることなども教えてくれました。 柴田さんには、この工事で思わぬ嬉しいことがありました。台所下の小さな水漏れが発見され、直してくれたのです。水道工事屋に頼んだら工事費用がかかるところでした。そして、床下入口の隙間から撚れた1万円札が見つかったのです。 柴田さんは、業者2人の対応の心地よさと何か得した気分でウキウキとなり、工事を終えて挨拶して帰る2人を満面の笑顔で見送ったのでした。編集雑記 昨年の未曾有の大災害から丸1年が経過しました。この一年、いろいろと経験したことがない事態が次々に起こり、被害に遭われた東北の方々のこと、自分自身やこの国の将来についても思いを巡らすことが多かったのではないでしょうか。 春のこない冬はない。東北地方にも桜前線が移動し、今頃は満開の桜並木の風景が広がっている事でしょう。都会の街には今年入社したフレッシュマンの明るい笑顔が見られます。今年の新入社員の意識調査では、「仕事を通して社会に貢献する」に高い傾向が見られたそうです。ここ1年の世の中の動きが若者の意識の変化に現れています。当協会もしろあり対策という公益目的事業を通して社会に貢献していくという使命は同じです。 「agreeable」も前号から内容一新して、より一般消費者のお役立ち情報を伝えることにしています。会員の方に対する情報誌としては「協会だより」がその任を負うことになります。ぜひ、「agreeable」や「協会だより」をご一読されて今後の「社団法人日本しろあり対策協会」の方向性や公益法人としてのありかた等々にご理解をいただけるような誌面づくりを行いたいと思います。(吉野 弘章)床下だけじゃなかった作業完了ラッキー!agreeable No.22 april 2012/4 20