ブックタイトルagreeable 第24号(平成24年10月号)

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概要

agreeable 第24号(平成24年10月号)

登場人物:    亜利先生、史郎君、上司、先輩、大和白蟻、室長、家白コーポレーションⅢ.「コンプライアンス」勉強会を開こう上司: 「コンプライアンス」勉強会を各職場で継続的に実施しろ、と言われても何をどうやったらいいのか…、「企業倫理綱領」と「社員のための行動の手引き」についてはひと通り説明しているし…先生: 「コンプライアンス」勉強会は、大勢の人を集めて長時間やろうとすると大変ですよね。だから少人数で短時間の勉強会を何度も繰り返した方が無理なくできるし、効果も上がるみたいですよ。例えば月に1回30分で5?10名程度の人に集まってもらって「コンプライアンス」の話をするというのはどうかしら。事前に簡単な課題を出しておいて、課題に基づいてみんなで意見を出し合うのがいいのでは。上司: 例えば、最近の時事ネタで「リコール隠し事件」について、みんなで問題点を考えて見るのはどうかな?ひとの振り見て我が振りを直す、というのが一番分かりやすいからね。先生: それはいいアイデアね。表面的な問題点だけでなく、背景に隠れている問題点まで議論を深めるにはいいテーマかもしれないわね。例えば「リコール隠し」の背景には「隠蔽」という企業風土の問題があったんじゃないか、とか…上司: 職場風土や企業風土に関する話題は、飲み屋では面白おかしくやってるんだけど、一度まじめに議論したいと思っていたんだ。先生: そう言えば、こんなケースを見たことがあるわ。「コンプライアンス」研修で取り上げられていた、ケーススタディーの事例を、職場のみなさんに配って、「あなたならどうしますか?」という簡単なレポートを書いてもらっていたみたい。上司: それはいい考えだ。そのレポートを基にみんなで意見を出しあうだけでも、いい勉強になりそうだ。先生: 事例に基づく勉強会をする場合はディベート形式がいいかもしれないわね。不祥事を起こした企業にも「会社のイメージ低下を防ぐためにはやむを得ない」とか「競争に勝ち残るためには仕方がない」というような言い分があったはず。だから、まずはディベート形式で不祥事を起こした企業の言い分を並べてみて、次にその言い分を客観的に評価してみるのね。最後に自分達にも同じことが当てはまるのではないか、というチェックをしてみると、事例から深く学ぶことができるわね。上司: なるほどねー。それじゃ、早速テーマを決めてやってみることにしよう。Ⅳ.「個人情報保護」って何だろう?史郎: また個人情報流出事件だって!先輩: 困るんだよなー、この前、ボクの自宅に妙な売り込みの電話がかかって来たんだけど、どうもインターネットでアンケートに回答したリストが、名簿業者に出廻っているようなんだよ。史郎: 友だちの話だけど、何かの会員名簿が流出したらしくて、インターネットの掲示板に自分の名前と情報も出ていたらしい。先輩: こういうのは法律で規制してもらいたいよ先生: そういう法律なら出来てるわよ!「個人情報保護法」アペックス(株)  坂本 輝美コンプライアンス理念の構築 ? 安全で安心な社会をめざして ?第二回agreeable No.24 october 2012/10 10