ブックタイトルagreeable 第25号(平成25年1月号)

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概要

agreeable 第25号(平成25年1月号)

当協会の入り口に展示してある生きたシロアリに足を止め、初めてシロアリの実物を見て驚いていました。生態の説明を興味深く聞き入り、標本の女王アリの大きさに驚き、携帯電話で写真を撮って社内研修に活用したいと話すなど様々な人がいました。やはり生きたシロアリの展示は来場者に強い印象と興味を与えたようです。 また、工務店関係の人たちはアメリカカンザイシロアリ被害にも詳しく、防除方法に非常に高い関心を持っており熱心に取り組んでいることが伺い知れます。さらに今回、課外授業の一環らしく、高校生の一団が当ブースにも立ち寄ってくれました。当然、生きているシロアリを見るのも初めてでしょう、私達もシロアリの生態・被害について易しく説明し、彼ら彼女らも非常にまじめに興味を持って聞いてくれました。帰ってからクラスで報告することでしょうが、将来シロアリに関心を持ってもらえるような大人になって欲しいと思っています。なお、今年の来場者のなかで特徴的に感じたことは、昨年、数多く見られた中国からの来場者が少なく当協会ブースでも対応は1組だけでした。中国の事業所の出展がなかったことにもよると思われます。終わりに 私は昨年に続いて説明員を担当しましたが、今年も会場のにぎわいは相当なものでした。この様な大規模な展示会で協会のPRや啓蒙が3日間でどの程度効果が出たのか定かではありません。しかし、今回も相当数の人たちに協会のこと、シロアリのことを知ってもらうことが出来たと思っています。今後ともこの様な規模の展示会においては広く全国の会員の協力を得て、地域ごとのシロアリ生息状況や被害状況を数多く集め、最新のシロアリ情報として発信していくことが必要と考えています。写真3 説明に聞き入るブース訪問者写真5 イエシロアリの巣写真4 シロアリの実物標本写真6 ごった返す協会ブース編集雑記 平成25年に年が改まり、「公益社団法人日本しろあり対策協会」が正式にスタートすることになりました。Agreeable 読者の皆様も清々しい新年を迎えることができたのではないかと存じます。しかし、毎年が激動の年の様に思えてならないようにも思います。 昨年の全国大会は非常に有意義で盛り上がった大会でした。大会運営に尽力された皆様の手配や心配りに対し心から感謝申し上げます。大会終了後、年末には国政選挙も実施されたためか慌ただしい年末を過ごされた方も多いと思います。今年こそは、健やかな年になるように願ってやみません。特に東北地方の方々は、混沌とした政治の権力争いが続いているなかでなかなか進まない被災地域の復興に苛立ちを感じている方も多いことでしょう。我が「公益社団法人日本しろあり対策協会」もできうる限りの支援を検討していくことも必要です。 さて、新年を迎えるにあたっては、平成に年号が変わってから四半世紀が経過したということになります。昭和30年生まれの小生にとっては、つくづく1年が足早に過ぎていくという実感が湧いてきます。念願の公益法人として正式にスタートすることができたのも、関係者の並々ならぬ努力の結果であると感謝申し上げます。さらにこのシロアリ業界では順調に若い優秀な人材が育ってきたと思われます。若い人材により将来に渡り公益法人としての機能を果たすことができるのではないかと安堵しています。「老兵は安心して消える」(笑)ことができるようです。公益法人として認可が下りたとは言え、ここ数年は手探り状態の中で、業界の発展や公益性の確立に向けて幾つものハードルを乗り越えていくことが必要となるでしょう。看板だけの公益法人ではなく、一般消費者に認知してもらえる、存在意義のある団体になるように協会運営を実践していかなければなりません。そのためにも大いに若い人材の活躍を期待したいと思います。(吉野 弘章)21 agreeable No.25 January 2013/1