ブックタイトルagreeable 第25号(平成25年1月号)

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概要

agreeable 第25号(平成25年1月号)

玄関北▲問診1~10にある該当項目の評点を、評点の□欄に記入して下さい。(例えば、問診1の場合ご自宅を新築したのが1985年でしたら、評点1となり、評点の□欄に1と書込みます)評点評点建物の平面はどのような形ですか?どちらかというと長方形に近い平面(1階の平面形状に着目します)(1辺の長さが4.0m以上かどうかに着目します)100項 目評点説 明よく分からないどちらかというとLの字・Tの字など複雑な平面問診整形な建物は欠点が少なく、地震に対して建物が強い形であることはよく知られています。反対に不整形な建物は地震に比較的弱い形です。そこでまず、ご自宅の1階平面形が大まかに見て、長方形もしくは長方形と見なせるか、L字型・コの字型等複雑な平面になっているかのか選びとって下さい。現実の建物は凸凹が多く判断に迷うところですが ア)約91cm(3尺)以下の凸凹は無視しましょう。 イ)出窓・突出したバルコニー・柱付物干しバルコニーなどは無視します。大きな吹き抜けがありますか?一辺が4m以上の大きな吹抜はない100項 目評点説 明よく分からない一辺が4m以上の大きな吹抜がある問診外見は形の整っている建物でも大きな吹抜があると、地震時に建物をゆがめる恐れがあります。ここでいう大きな吹抜とは一辺が4m(2間)をこえる吹抜をいいます。これより小さな吹抜はないものと扱います。1階と2階の壁面が一致しますか?2階外壁の直下に1階の内壁または外壁があるまたは、平屋建である100項 目評点説 明よく分からない2階外壁の直下に1階の内壁または外壁がない問診2階の壁面と1階の壁面が一致していれば、2階の地震力はスムーズに1階壁に流れます。2階壁面の直下に1階壁面がなければ、床を介して2階の地震力が1階壁に流れることとなり、床面に大きな負荷がかかります。大地震時には床から壊れる恐れがあります。枠組壁工法の木造(ツーバイフォー工法)は床の耐力が大きいため、2階壁面の直下に1階壁面がなくても、評点1とします。壁の配置はバランスがとれていますか? (1階部分の外壁に着目します)1階外壁の東西南北どの面にも壁がある100項 目評点説 明よく分からない1階外壁の東西南北各面の内、壁が全くない面がある問診壁の配置が片寄っていると、同じ木造住宅の中でも壁の多い部分は揺れが小さく、壁の少ない部分は揺れが大きくなります。そして揺れの大きい部分から先に壊れていきます。ここでいう壁とは約91cm(3尺)以上の幅を持つ壁です。せまい幅の壁はここでは壁とみなしません。南面に壁がない例壁長方形に近い平面複雑な平面1階壁一辺が4mをこえる吹抜2階床1階外壁2階外壁1階外壁2階外壁壁がある壁がない評点評点ご自宅が枠組壁工法の木造(ツーバイフォー工法)なら、ここの評点1とします。( )この診断の目的対 象 住 宅このリーフレットを配布される方々へのお願いとご注意①この診断法は、木造住宅の耐震診断・耐震改修を推進するため、専門家が扱う耐震診断法だけでなく、国民が簡単に扱える診断法として開発されたもので、旧「わが家の耐震診断」よりもさらに簡略化し、一般の住宅の所有者、居住者向けに作成されたものです。住宅の所有者等が、自ら診断することにより、耐震に関する意識の向上・耐震知識の習得ができるように配慮されており、より専門的な診断へ繋げられるように作成されています。この診断により居住者等が住宅をどのように評価しているのか知ることができるので、専門的な診断者は、住宅の所有者等が不安に思っている点・理解を深めたい点を把握し、解説してあげて下さい。②このリーフレットは国土交通省住宅局の監修を得ています。評点の独自の増減、文章表現の変更など配布される方の任意な改変は堅く禁止いたします。 この耐震診断は、ご自宅の耐震性能の理解や耐震知識の習得を進めていただき、耐震性の向上を図るための耐震改修に向けて、より専門的な診断を行う際の参考にしていただくことを目的に作られました。お住まいになっている住宅について、住んでいる方がご自身で住宅の耐震診断を行い、住宅のどのようなところに地震に対する強さ、弱さのポイントがあるかなどがわかるようにできています。 この診断の対象としている住宅は、1~2階建ての一戸建て木造住宅(在来軸組構法、枠組壁工法〔ツーバイフォー工法〕)などで店舗・事務所等を併用する住宅を含みます。■ 在来軸組構法の  構造図本リーフレットの収録内容の無断複写・複製・転載等を禁じます。1981年5月以前以降1981年6月耐震診断問診表いままでに大きな災害に見舞われたことはありますか?大きな災害に見舞われたことがない100項 目評点説 明よく分からない床下浸水・床上浸水・火災・車の突入事故・大地震・崖上隣地の崩落などの災害に遭遇した問診評点ご自宅が長い風雪のなかで、床下浸水・床上浸水・火災・車の突入事故・大地震・崖上隣地の崩落などの災害に遭遇し、わずかな修復だけで耐えてきたとしたならば、外見では分からないダメージを蓄積している可能性があります。この場合専門家による詳しい調査が必要です。建てたのはいつ頃ですか?建てたのは1981年6月以降100項 目評点説 明よく分からない建てたのは1981年5月以前問診1981年6月に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。1995年阪神淡路大震災において、1981年以降建てられた建物の被害が少なかったことが報告されています。増築について増築していない。または、建築確認など必要な手続きをして増築を行った。100項 目評点説 明よく分からない必要な手続きを省略して増築し、または増築を2回以上繰り返している。増築時、壁や柱を一部撤去するなどした問診一般的に新築してから15年以上経過すれば増築を行う事例が多いのが事実ですが、その増築時、既存部の適切な補修・改修、増築部との接合をきちんと行っているかどうかがポイントです。傷み具合や補修・改修について傷んだところは無い。または、傷んだところはその都度補修している。健全であると思う100項 目評点説 明よく分からない老朽化している。腐ったり白蟻の被害など不都合が発生している問診お住いになっている経験から、建物全体を見渡して判断して下さい。屋根の棟・軒先が波打っている、柱や床が傾いている、建具の建付けが悪くなったら老朽化と判断します。また、土台をドライバー等の器具で突いてみて「ガサガサ」となっていれば腐ったり白蟻の被害にあっています。とくに建物の北側と風呂場廻りは念入りに調べましょう。白蟻は、梅雨時に羽蟻が集団で飛び立ったかどうかも判断材料になります。評点評点評点さあはじめよう!玄関玄関評点どのような基礎ですか?鉄筋コンクリートの布(ぬの)基礎またはベタ基礎・杭基礎100項 目評点説 明よく分からないその他の基礎問診鉄筋コンクリートによる布基礎・ベタ基礎・杭基礎のような堅固な基礎は、その他の基礎と比べて同じ地盤に建っていても、また同じ地震に遭遇しても丈夫です。改めてご自宅の基礎の種別を見直して下さい。屋根葺材と壁の多さは?瓦など比較的重い屋根葺材であるが、1階に壁が多い。または、スレート・鉄板葺・銅板葺など比較的軽い屋根葺材である100項 目評点説 明よく分からない和瓦・洋瓦など比較的重い屋根葺材で、1階に壁が少ない問診瓦は優れた屋根葺材のひとつです。しかし、やや重いため採用する建物ではそれに応じた耐力が必要です。耐力の大きさは概ね壁の多さに比例しますので、ご自宅は壁が多い方かどうか判断して下さい。10点ひとまず安心ですが、念のため専門家に診てもらいましょう専門家に診てもらいましょう心配ですので、早めに専門家に診てもらいましょう評点の合計判定・今後の対策7点以下8~9点問診1~10の評点を合計します1階に壁が多い例1階に壁が少ない例(縦方向の壁が少ない)鉄筋コンクリート布基礎の代表例鉄筋コンクリートベタ基礎の代表例評点評点合計判 定ご苦労さまでした合計は何点になりましたか?補強の方法については裏面を見てね!※ご注意)  この診断では地盤については考慮していませんので、ご自宅が立地している地盤の影響については専門家におたずねください。壁壁出典:一般財団法人 日本建築防災協会「誰でもできるわが家の耐震診断」リーフレットより誰でもできるわが家の耐震診断7 agreeable No.25 January 2013/1