ブックタイトルagreeable 第35号(平成27年7月号)

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概要

agreeable 第35号(平成27年7月号)

新人時代に初めてミツバチの依頼を受けたときの失敗談ですが、まず殺虫剤を巣に吹きかけてミツバチが死んだら巣の撤去しようと考えていました。スプレーをかけた…次の瞬間、2万匹・3万匹という数のミツバチの群れが一斉に飛び立ち、道路に溢れかえってしまってパニック状態に!もちろん、歩行者さんは道を通れず、足止め状態。しばらく時間を置いたところハチが巣に戻り始めて、なんとか収拾がつきましたが…。それ以降、ミツバチの場合は殺虫剤で処理をせず、まずミツバチを掃除機で吸い込んでから巣の撤去をするようになりました。この時が初・掃除機処理でした。掃除機での処理が有効、との確信を深めたのは、他の現場で大工さんに壁の開口をしてもらい、巣をむき出しにしてから掃除機で吸い込もうとした時のことです。掃除機で吸い込もうとすると、ミツバチは「吸い込まれてたまるか!!」とばかりに巣にしがみつくので、ハチが飛ばないことを発見!これならあの道路のパニックを巻き起こすことはないだろうと思って以後、掃除機による処理をしていたのですが…。【掃除機が…】スズメバチじゃないかな?と思って行った現場に到着。見てみたらアパートの生け垣に分蜂が!(ミツバチがボール状になって密集している状態で、巣ではありませんが、これを作るのはミツバチの特徴です。)間違いなくミツバチ…。実は、今までの現場で使っていたのは大工さんが使っていた巨大な掃除機。そんな大きな掃除機は普通のアパートにはありません。いや、大丈夫。他の現場で必要だろうとホームセンターで買っていた市販の掃除機(結局その現場では使いませんでしたが)が車に積んであるし、あれを使えばいい。なかなか問題はなさそうだし、一気に吸い込んで…と半分ほどハチを吸い込んだところで、ふーーーーーんと掃除機がストップ!あれ、動かない。掃除機を開けてみると紙パックがパンパンで張り裂けそうに。やばい、吸い込みすぎた!?紙パックを慌てて交換するも、時すでに遅し…もう掃除機は動きませんでした。どうしよう?、と思ったら同行していた後輩の車に、ハンディサイズの掃除機があるそうで(車の掃除用です)使ってみることに。お、意外と吸い込んでくれる、よかった?。と思ってましたが、やはりそこはハンディサイズの掃除機。すぐに紙パックがいっぱいになってしまい、しかもこんな使い方をする予定がなかったので、紙パックの予備が1枚だけ。結局、紙パックがいっぱいになったら、一回一回紙パックからゴミ袋の中にミツバチを出すことに。(おおよそは圧縮されて死んでしまっているか、生きていても仲間のハチミツでベタベタの飴細工のような状態になってしまってヨレヨレに。それでも中にはピンピンしているのもいるので、殺虫剤をかけてサヨウナラ、になります)吸って出して、吸って出して、を結局10回ほど繰り返し、ようやく終了。通常のハチの巣撤去であれば1時間前後で終わりますが、倍の2時間はかかりました。最初の掃除機で一気に吸い込まず、もう少し時間をかけてやっていればこんなことには…。ちなみに今回の掃除機は自分で買った私物です。(これから会社で買ってもらえないかな…) ミツバチの分蜂ゴミ袋の中のミツバチ15 agreeable No.35 July 2015/7