ブックタイトルしろありNo.151

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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

の実験で 乾燥材の熱分析を行った結果,ヘミセルロースのピークが消失した(データ省略)ことからも容易に推定された。なお,高温乾燥過程の前処理として , 時間の蒸煮処理が行われているが,この段階でも化学成分的な変化が起きていることも考えられ,どの段階でどの程度の耐蟻性低下が起こるのか明らかにするためには,さらに詳細な検討が必要である。スギ材における高温乾燥の影響 )供試材および乾燥方法四国産のスギ原木 本(材 とする)を供試した。これらから の心材を本ずつ調製し,それぞれを表 に示す条件で乾燥した。この際, 本の割付はランダムに行った。乾燥後の材中央部から の試験片を調製し,耐蟻性試験に供試した。乾燥後の到達含水率は,いずれも約 %であった。耐蟻性試験法カラマツ心材の暴露法と同様の条件 )で, 頭のヤマトシロアリによって強制摂食試験を行った。コントロールとして,室温で乾燥したスギ辺材を用いた。暴露期間は 日間である。繰り返しは とした。抽出成分の調製と分析,および摂食試験供試材のうち,材 , の天然乾燥材について,( )020406080コントロール13コントロール14コントロール15コントロール16120℃-13120℃-14120℃-16120℃-15130℃-13130℃-15130℃-16130℃-14乾燥条件と試験片採取位置摂食量(mg)bab bbbbba a a a図 選択摂食試験結果上図 イエシロアリ 下図 ヤマトシロアリ020406080コントロール-1コントロール-2コントロール-3コントロール-4120℃-120℃-2120℃-3120℃-4130℃-2130℃-3130℃-4130℃-1乾燥条件と試験片採取位置摂食量(mg)b,ca,db,c,gaa,da,e a,fa a ab,c,g b,c,g0102030405060試料摂食量(mg)ヤマトシロアリイエシロアリaabbbaコントロール 120℃ 130℃図 試験片採取位置を無視して纏めた選択摂食試験の結果0102030405060試料 摂食量(mg)ヤマトシロアリイエシロアリaabbbaコントロール 130℃ 120℃図 強制摂食試験の結果