ブックタイトルしろありNo.151

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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

メッシュ以下の木粉にして抽出用試料とした。各木粉 を ヘキサン 中に入れ,室温で時間抽出し濾別して抽出液を得た。この操作を 回繰り返した。また, ヘキサン抽出後の木粉をメタノール で,同様の方法で抽出してメタノール抽出液を得た。得られたそれぞれの抽出液は,に減圧濃縮した後,分析およびペーパディスク法によるシロアリ摂食試験に供試した,なお,各抽出物の収率については,濃縮後の抽出溶液を減圧濃縮後,乾燥,秤量して算出した。人工乾燥前後での主要な摂食阻害成分の量的変化を調べるため,材 , の木粉 について のヘキサンを用いて 時間抽出を行った後,木粉と抽出液をろ別して分析用抽出液を得た。抽出後の木粉は,いったん風乾した後,同量のメタノールを用いて同様に抽出し, 分析用の抽出試料を得た。得られた ヘキサン抽出液はガスクロマトグラフィーで分析し,精製物のピーク強度の比較により,各材の含有量について算出した。メタノール抽出液は, を用いて分析し,精製物のピーク面積の比較により各材の含有量について算出した。また, ヘキサン抽出物中の抗蟻性画分についておよび を用いて分析,その成分を同定した。さらに,これらの抽出液および ヘキサン抽出物の画分につき,ペーパディスクに含浸させて,ヤマトシロアリによる強制摂食試験を行った。乾燥材の摂食試験の結果ヤマトシロアリによる強制摂食試験の結果を図に示す。コントロールの摂食量はいずれの試験区においてもおおよそ 程度で,供試したシロアリ間の摂食活性はほぼ同じであったと判断できる。この結果について検定を行ったところ,供試材を調製した原木( )の違いによって摂食量に有意差( )表 スギ材の乾燥スケジュールスケジュール略称 蒸煮条件乾燥条件, 時間 , , 時間, 時間 , 時間 , 時間, 時間 , 時間天乾 なし室温で ヶ月乾燥乾球温度, 湿球温度試料050100150摂食量(mg)120A 120B80℃ 天乾 辺材材Ⅲ図 乾燥条件の異なる供試材のヤマトシロアリによる摂食量(強制摂食試験による)天乾 天然乾燥,辺材 同一材の辺材部から調製した試験片050100150摂食量(mg)材Ⅰ050100150摂食量(mg)材Ⅱ