ブックタイトルしろありNo.151

概要

しろありNo.151

使用薬剤の濃度設定日本では，カンザイシロアリに対する表面処理法による防除方法が確立されておらず，濃度設定については，各処理業者の判断により処理濃度が設定されているのが現状であるが，ミケブロック製剤は，有効成分濃度 ％で，アメリカカンザイシロアリの効力試験を行い，有効であったとの室内試験例があり（三共アグロ 社内資料），居住域の壁内などはこの濃度で有効と判断される。但し，紫外線の影響がある軒下のような場所や，夏場，非常に高温となる屋根裏等については，薬剤効力の劣化が早いことが予想され，高濃度の濃度設定が望ましいものと考えられるため，今回の使用時有効成分濃度を ％とした（表 ）。施 工手動式インジェクター（ ，重量 ，タンク容量 ，圧力 （写真 ）および インジェクター，重量 ，最大圧力 約，タンク別）による穿孔（ ピット）注入処理と，ガンノズルによる注入（ ピット），吹き付け処理を行った（写真 ）。特に被害が大きい母屋応接間については，できる限り，壁板，壁紙をはがし，虫害がみられる構造材等に，穿孔，塗布処理を行った。また，壁板が剥がせない壁面（装（ ）表 使用薬剤と特徴製 品名ミケブロック三共ミケブロック乳剤（木部処理用）製 造元三共アグロ株式会社区 分土壌処理剤木部処理剤成 分ジノテフラン…… ％ ジノテフラン…… ％ …… ％希 釈 倍 数 倍 倍認 定日本しろあり対策協会 第 号日本木材保存協会 号日本しろあり対策協会 第 号日本木材保存協会 号特 徴防蟻成分が非忌避性極めて低臭性で，刺激性も殆どない有効成分の蒸気圧が極めて低く揮散しにくい（揮発性有機化合物）を含有しない 高希釈倍率の木部処理用乳剤である（使用時の溶剤含有量が比較的少ない）防腐成分の が広範囲なスペクトルを有し優れた防腐効果を発揮する表 の条件との対応 条件 を満たす 条件 を満たす表 使用場面と使用時濃度場 所使用薬剤 希釈倍率と有効成分濃度 備考母屋，増設棟 応接間（壁内）等三共ミケブロック乳剤（木部処理用）倍（ジノテフラン ％）外壁がモルタルの壁内，壁板・壁紙を剥がした壁部材を処理応接間，洋室，和室，天井裏，軒下，縁側 等ミケブロック 倍（ジノテフラン ％）写真 手動式インジェクター（ ）