ブックタイトルしろありNo.151

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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

被害の再発生(新しい虫糞,羽アリの翅等)は見られなかった。少なくとも目視法により観察される範囲においては,今回の希釈倍率,処理方法により,ミケブロック製剤により,アメリカカンザイシロアリの活動を止めることができたものと考えられる。但し,本調査では非施工箇所より,新たに被害箇所が発見されており,母屋の浴室の外( 年 月に,物件所有者が,羽アリの発生( 頭)を確認していた)に於いては,プラスチック製庇の垂木のうちの一本に大きな食害が認められた(写真 )。本物件では,表 に示したように,駆除施工には多くの人工を費やしたが(延べ 人 約 時間),それでも施工漏れが生じた事になる。処理箇所の薬剤効果が確認された一方で,液剤処理による完全駆除の難しさと,継続した活動観察ならびに駆除処理の重要性が明らかとなった。附記 日本の気候とカンザイシロアリについてアメリカカンザイシロアリは,米国のワシントン( )表 生息箇所,効力確認方法使 用 機 器 特徴目視法 虫糞等除去用具(掃除機等) 虫糞の発生および,羽アリ発生(落下した翅)の有無を確認する定期調査を行う場合,新たに虫糞等が生じたかどうかを判断するため,掃除機等を用いて,可能な限り虫糞等除去する必要があるシロアリがいなくなっていても,木材中にたまった虫糞が次第に落下することがある巣が創設されていてもカンザイシロアリはコロニーの成長が遅いため,数年間は虫糞等の発生が確認されにくい法 圧電型 センサー(丸和バイオケミカル社製,共振周波数 )および, 計測装置(同, )シロアリが木材を食害する際の,微細な破壊を検知する持ち運びが容易な非破壊法探知機検知可能範囲が限定的(周囲数十センチ程度)マイクロ波法 マイクロ波探知機(商品名 ターマトラック( ))マイクロ波を照射し,その反射波の強度をディスプレーに表示する。動くもの(シロアリ)があると反射波の強度が変化する持ち運びが容易な非破壊法探知機検知可能範囲が狭い( ホーン (検出部)が接触する部分のみ)写真 目視法による効力判定( 年月 日の調査時,薬剤処理箇所で新たな虫糞の発生は確認されなかった)写真 施工漏れ箇所(垂木の 本に大きな食害があった。なお,この場所の他の部材に被害箇所は確認されなかった)