ブックタイトルしろありNo.151

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しろありNo.151

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概要

しろありNo.151

( )は じ め に最近のヤマトシロアリの被害住宅の防除作業後の再発発生率が多い原因を確認するために取り組んだ防除作業のあり方をはじめとして,山口県関門地区を発生拠点としていたカンモンシロアリ(ノキシロアリ)が最近になって県内各地に被害をおよぼしているのではないかとの疑問を持つ状況が頻繁におきていることから,住宅での被害状況についてのヤマトシロアリとカンモンシロアリの生態による比較をしてみた。羽根蟻の発生時期の相違点カンモンシロアリは被害箇所での羽根蟻の飛翔準備を 月時点で羽蟻が準備しており, 月 月の早い時期に羽蟻の発生が有るが(写真 , )ヤマトシロアリでは通常, 月下旬 月上旬位の飛翔率が高い。住宅での被害状況通常ヤマトシロアリの被害は雨漏り等特別な事故がない限り殆どが 胸高くらい迄の 被害と先輩初志から指導を受けてきましたが,今日,外回りに近い鴨居等高いところ迄の被害がよく見られるために詳しくみたところ,軒の付近から水取りをしていることがある(ノキシロアリの語源か?)。また,発生源が床下であっても鴨居近くまで被害のある現場も少なく無い。山口大学准教授竹松葉子先生によると,カンモンシロアリは水を運ぶ能力がヤマトシロアリより有ると思われるとのことである。床下での被害状況床下の被害状況だけでのヤマトシロアリ被害とカンモンシロアリ被害の断定は出来ない。被害状況は両者共に同じように見える(写真 )。研究発表会カンモンシロアリの住宅への影響奥 田 義 明しろあり 年 月蟻道の相違点カンモンシロアリとヤマトシロアリの床下での蟻道に関しては被害状況と同様に相違点が分かりにくいが,空中蟻道についてはカンモンシロアリのほう写真 カンモンシロアリの羽根蟻( 月下旬)写真 カンモンシロアリの羽根蟻( 月中旬)写真 カンモンシロアリの被害箇所( 月下旬)