ブックタイトルしろありNo.151

概要

しろありNo.151

年度については現在集計中のため， 年度の結果を示した（表 ）が，ヒット率 ％と，大阪市立大学に比べやや低い値を示した。その理由として，大阪市大学の場合，部分的ではあるにしても明らかにシロアリの存在が確認された状況下での試験であったのに対して，滋賀県地区の場合，シロアリの存在が未確認の現場におけるモニタリング試験であったことが考えられる。すなわち，ヒット率が低かった結果がそのまま，シロアリ探知性能に結びつくのではなく，本試験に設定した家屋周辺にシロアリの生息がなかった物件が多かったとも考えられる。ヒット率は低かったものの，本試みが顧客の関心を高めたことが，表 の点検更新率 ％から確認できた。ヒットのあった顧客はもちろんながら，その他の顧客においても，調査延長を希望する声が多く，本システムを推進する上での好ましい結果となった。北陸地域におけるモニタリング試験設置場所特に富山市，高岡市を中心に，一般顧客対象にランダムに試験地を設定した。試験方法試験は 年より開始した。滋賀県地区同様，本試験の主旨説明を行った上で，ご理解を得られた顧客に対して試験を実施した。なお，設置件数は次の通りであった。年度 富山市 件，高岡市 件年度 富山市 件，高岡市 件年度 富山市 件，高岡市 件年間で両市合せて 件の実施例を数えた。なお，設置方法等については，滋賀県地区と同様とした。結果および考察結果の一部（ 年度）を表 に示した。 家屋に対して設置されたターマセンサーは 個，家屋当たり 個となった。ヒット率に関しては，月別にその傾向を調べたが，月 月の低温の期間に，比較的高いヒット率を見た。また， 月 月の梅雨の時期に低くなる傾向が見られた。 月 月（ 日まで）の平均ヒット率は ％と，滋賀県地区とほぼ同様な結果となった。同地域においても，滋賀県地区と同様，モニタリングを実施した家屋が全てシロアリによる食（ ）写真 モニタリンググラス上からの確認写真 すっかり食害された内部表 富山市，高岡市におけるモニタリング試験結果項 目モニタリング試験結果月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 平均点検戸数ヒット戸数ヒット率（％）