ブックタイトルしろありNo.152

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しろありNo.152

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概要

しろありNo.152

( )しろあり年月乾材シロアリの総合管理システム適用範囲乾材シロアリの総合管理システム(以下システムという)は,建築物の木造部分およびすべての木製品の劣化を軽減し且つ耐久性を確保する目的で,社団法人日本しろあり対策協会(以下協会という)に登録された登録施工業会員に属するしろあり防除施工士(またはそれと同等以上の能力を有する者)が,協会で規定した安全管理基準に基づき,協会に登録した乾材シロアリ用駆除薬剤を用いて,既存建物の乾材シロアリの駆除を行う処理に適用する。なお,燻蒸処理に関しては,協会に登録した乾材シロアリ燻蒸処理業者に処理を委託する。対象とする乾材シロアリの種類このシステムにおける防除処理は,アメリカカンザイシロアリとダイコクシロアリの種を対象とするが,今後乾材シロアリの侵入定着があればそれらにも適用する。処理の方法穿孔注入および塗布・吹付で駆除処理を行う場合,協会に登録した乾材シロアリ用駆除薬剤を用いて行う。委員会報告乾材シロアリの防除法及び関連諸規程乾材シロアリ対策特別委員会はじめに現行のシロアリ防除法は,ヤマトシロアリとイエシロアリを対象としていることから,生態が著しく異なる乾材シロアリに対する新たな防除法が求められていた。乾材シロアリ対策特別委員会は乾材シロアリとその防除対策に関する報告書(しろあり第号, )で防除法の概要を示したが,今回その中から現在実行し得る防除法を乾材シロアリの総合管理システムとして下記の通り取りまとめた。あわせて,関連諸規程についても掲載する。燻蒸処理を行う場合,協会に登録した乾材シロアリ燻蒸処理業者に委託し,処理前と処理後の点検は防除士が行う。効果防除処理を行った建物は,乾材シロアリに対して処理をした木造部分および木製品に対して防除効果があるものとする。システムの概要加害シロアリの種名確認防除依頼主との長期にわたる相互信頼関係の構築対象建築物での被害と被害範囲の調査その地域での乾材シロアリの分布調査被害材の防除処理か更新かの選択安全で的確な防除法の選定穿孔注入と塗布・吹付け処理では,初年度複数回の防除処理によるシロアリ密度の最低抑制燻蒸処理では,処理業者に処理を委託し,前後に防除士が点検防除処理以降は,定期的な点検と補修処理によって被害の長期最低維持管理システムの運用種名確認排出物による種名同定には顕微鏡下での測定