ブックタイトルしろありNo.153

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しろありNo.153

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概要

しろありNo.153

( 国土技術研究センターの木歩道橋設計・施工に関する技術資料より抜粋)シロアリ被害状況平成年月にシロアリ被害調査を行った。調査は,目視で行い,生息確認の補助として白蟻探知機(ターマトラック)を用いた(写真)。床板上面調査木橋の床板は,サザンイエローパインの集成材で,加圧注入が施されていたが,腐朽が発生しており,何箇所も補修されていた。補修箇所には,過去に発生したシロアリ被害跡も残っていた。床板袖部に蟻土があり(写真),シロアリの生息を確認したが,数が少なく,活性も弱かった。兵蟻の形状からイエシロアリと確認した。床組・床板底面調査橋下側の床組(横桁)・床板底面には,蟻害,蟻土など,シロアリの生息を示す兆候はなかった。西側橋脚部調査橋の西側橋脚には,大量の蟻土が形成されていた(写真, )。しかし,蟻土はヒビ割れ,乾燥していた。確認できたシロアリは,僅かであった。蟻土,蟻道は,橋床組から下がっており,橋外部に繋がる蟻道はなかった。このことから,橋内部の営巣と推定した。シロアリ駆除シロアリ調査で生息を確認した,橋床組袖部と西側橋脚部にベイトボックスを設置し,ベイト剤を投与,イエシロアリ営巣を駆除した(写真)。ベイト剤ベイト剤ブリングベイト有効成分ビストリフルロン(脱皮阻害剤)駆除期間平成年月日月日駆除経過月日ベイトボックス箇所設置,ベイト剤投与シロアリの活性が悪いため,ベイト剤は通常の半分とし,各投与した。月日ベイトボックス点検。ボックス内のシロアリは僅( )写真白蟻探知機を用いた生息調査写真橋床板袖部の蟻土写真西側橋脚部蟻土写真西側橋脚部内側蟻道