ブックタイトルしろありNo.153

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しろありNo.153

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概要

しろありNo.153

によるものであり,室内空気汚染対策として,薬剤を使わない防蟻措置を推奨した。平成年,この技術基準に基づき,住宅金融公庫の木造住宅工事共通仕様書が改正され,防蟻措置に薬剤を使わない住宅が増加した。薬剤処理を行う住宅は減少した。まとめ平成年に行った,ねこ土台工法被害実態調査アンケートでは,ねこ土台工法でのシロアリ被害回答は%であった。今回の調査では,シロアリ被害が%に増加している。また,会員より提供された被害写真から,シロアリがねこ土台に蟻道を構築し,家屋に被害を与えている状況が確認された。これらの報告から,ねこ土台は,換気措置としては有効でも,シロアリの侵入防止は期待できないことが判断できる。また,家屋へのシロアリ侵入箇所調査で,玄関,基礎打ち継ぎ隙間,配管隙間,基礎型枠金具隙間などベタ基礎に関する侵入が%に及んでいる。このことは,ベタ基礎構造でも,シロアリが侵入し易いことを示している。土壌処理を行わないベタ基礎構造の家屋が増加しており,シロアリ被害の増加が懸念される。その対策として,ベタ基礎構造であっても,ベタ基礎打設前の土壌処理施工を強く推奨する。今回提供された被害写真についは,広報委員会と活用方法を協議し,できるだけ早く会員に公開したいと考えている。また,被害写真募集は今後も継続するので,会員の協力をお願いする。最後に,今回,アンケートの回答と写真を提供いただいた会員に厚くお礼申し上げる。( )