ブックタイトルしろありNo.154

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しろありNo.154

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概要

しろありNo.154

( )しろあり年月はじめに木造住宅を長持ちさせるコツは,日ごろまめに点検し,劣化の進行を防ぐことであろう。この点検,つまり劣化診断に役立つ用具として,例えば穿孔スラスト式測定器,釘打ち込み深さ測定器,ピロジン,軟線などが紹介されている。しかし,これらのほとんどは価格が高いだけでなく,住宅の床下や小屋裏のような狭い空間で使用することは困難である。したがって,劣化診断を行う場合,現状では目視・触診・打音という方法がとられる。これらの方法は,見て触って叩いてみて異常な状態の有無を判別するもので,多くの経験が必要になる。そこで,誰でもが使えて簡単かつ安価な劣化,特に腐朽診断具の出現が待たれている。ところで,錐やマイナスドライバーで突き刺し,その際の突き刺し易さを調べるのが触診であるが,これは木材の硬度(硬さ)を調べているのである。そこで,木材表面の硬さを調べることで腐朽の有無が判別できるような診断具を考えた。既存の木材硬度計は鋼球を押し付けて様子を見るものであるが,これはこのまま使用できないことから,デュロメーター型の硬度計の利用を考えた。デュロメーターはゴムやプラスチックなどの硬度測定用具として市販されているものである。また,だいぶ以前からダイヤルゲージとバネを用いた簡易デュロメーターの作製法がインターネットで公開されてもいる。ここで紹介する腐朽診断具は後で詳述するが,木材へ侵入させる針先の長さを除いて,このネット公開の簡易デュロメーターとほとんど同じものである。したがって製作法の詳細は,( 現在確認)を参考にして欲しい。なお, でダイヤルゲージ,デュロメーター,自作のキーワードを入れるとの見出しが現れるので,これをクリックすると良い。デュロメーター型簡易劣化診断用具の作製,使用法必要な材料と作製の過程を写真に示す。ダイヤルゲージ先端のねじ(測定子の部分)をはずし,これにバネをゲージ外筒下(ステムの部分)でとまるように配置し,バネを縮めながらワッシャーとナットおよびネジで固定した。そしてアルミの円柱管をネジ先端がほど出るように長さを調整して,ホットメルト接着剤でゲージ外筒に固定した。報文簡単な腐朽診断用具の作製と使用木材表面の硬さを測る器具を作り,使ってみよう福田清春写真診断具作製に必要な材料写真完成一歩手前の診断具