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しろありNo.156

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概要

しろありNo.156

( 8 )リートで建て直されていた建屋以外では,規模が違うだけですべて同様の形式で建築されていた。ちなみに王宮の建築物は,約170年経過しており,住宅型のものについては100年から200年ほど経過しているとのことであった。また,ジョグロ建築では,すべての部材にチーク材が用いられている。これらの部材について,断面寸法及び含水率(ケット社製,HM530)などを計測した。建物の寸法についても計測し,柱などの位置情報もデータとして収集した。生物劣化調査では,目視によって生物劣化の程度を把握した上で,部材の生物劣化診断などに用いられる超音波伝搬速度計測機器(秋田SKK 社製,Dr.Wood)によって,部材中の超音波伝搬速度を計測した。写真3に,含水率計測と超音波伝搬速度計測の様子を示す。また,シロアリ被害がある箇所については,被害材中でのシロアリ食害活動によって発生するアコースティック・エミッション(AE)を検出するためにAE 検出器(丸和バイオケミカル社製,AE DETECTOR 510)による調査も試みた。写真2 住宅型ジョグロ建築(ゲストハウス)写真3 含水率の計測(左)と超音波伝搬速度の計測(右)