ブックタイトルしろありNo.157

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しろありNo.157

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概要

しろありNo.157

( 26 )である。公園内に植えられた南洋杉の木が強風により倒されけが人が出る騒ぎとなり生立木のシロアリ被害は目視ではなかなか確認することができず難しい。 生立木のシロアリ被害はイエシロアリの被害の他にコウシュンシロアリによる被害も多くコウシュンシロアリは5月~6月にかけ群飛し枯れた枝や木の切り口に栄巣をし,木を枯らす。 食害部は腐れのように見えるが割れ目や蟻土で埋まっている状況があるときはコウシュンシロアリの被害であることを確認することができる。 食害が4~5年経過すると立ち枯れする木が多くなる。沖縄県では公園や歩道に街路樹として植栽されているイジュの木,ホルトの木,イスノ木,桜の木はコウシュンシロアリが好んで食害している。公園管理者は台風による倒木の危険のため被害木の伐採を余儀なくされてしまう(写真17~21)。 ダイコクシロアリの被害は沖縄独特の瓦葺の建物によく見られ軒の支柱,雨戸,外壁,建物内部の柱,畳間の杉板,畳等に被害を与える(写真22~25)。 ダイコクシロアリは砂粒状の排出物を出しイエシロアリの食害とは,はっきり区別することができ写真18 生木のコウシュンシロアリの蟻土写真19 コウシュンシロアリの食害状況写真20 コウシュンシロアリの兵蟻写真21 国道沿いコウシュンシロアリ被害の伐採の為の看板     写真17 台風で倒木した琉球松