ブックタイトルしろありNo.159

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しろありNo.159

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概要

しろありNo.159

365.事例④ マツノザイセンチュウによる松の枯死も, この倒木の危険性を増幅している。 枯死した木はその繊維が切れてしまうのか, 粘りがなくなって折れ易い。ある時, 打ち合わせ中にすぐ横で松が倒れたことがあった。センチュウで枯死し, シロアリの被害もあったからか, 風がなくても突然倒れるのである。少し位置が違っていれば, 我々の上に倒れるところであった(写真23・24)。 また, 今年(平成24年)松枯死木の伐採に立ち会ったが, シロアリの被害を受けているものが非常に多かった(写真25・26・27・28・29)。想像するしかないのだが, シロアリの食害を受けた松は活性が失われ,センチュウの増殖を促進させるのではないか。小径木でも枯死したものはシロアリの被害を受けている。センチュウ予防の樹幹注入についても問題がある。長年写真18  倒 れた根本には大きなイエシロアリの巣があった。写真20  大木であればあるほど倒れやすい。写真22  自重を支えきれず倒れた。シロアリの被害ではない。写真19 よ く生きていたものである。上部から水が入り腐朽も激しい。写真21 「 御穂神社」境内の大木も倒れた。神殿に当たるのだけはまぬがれた。写真23 打ち合わせ中に突然倒れたマツ