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しろありNo.159

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しろありNo.159

TERMITE JOURNAL 2013.1 No.159 37施工していると, その場所がなくなり導管を切断したりする2次被害が目立ってきた(写真30・31)。幹割れ,先端枯れである。 ここで倒木は松だけに限らないことを紹介しておく。平成24年9月8日に静岡県島田市で, 樹齢800年の「頼朝杉」が倒れた。腐朽が激しく, シロアリの被害も見られた(写真32)。幸い堂は壊さずに済んだが, 各地で倒木による文化財の被害が報告されている。6.まとめ 倒木の危険予知とその対策はどうしたらよいのだろう。残念ながら我々にはその予知判断はできない。我々は「蟻害・腐朽」の有無, 程度を診断することはできるが, その木が倒れるか, まだ余力があるのか判断をすることはできない。各所の研究室, あるいは講演会で, 木が倒れることについて科学的に研究してるところはないのですか, と問うてみたが, 首を傾げるばか写真24 打ち合わせ中に突然倒れたマツ写真26 胸高よりも高いところで, この被害である。写真28  枯死木のシロアリ被害写真25 松 枯れが激しい。ここまで木を大きくする必要があったのか?写真27  切った幹の上部である。写真29  枯死木のシロアリ被害