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しろありNo.159

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概要

しろありNo.159

426)検査実施 ・検査終了時点で各リーダーは図面上に, コメント,撮影方向, 所見など現地で記入し総責任者に提出する。 ・ 写真データは各リーダーがCDもしくはメールで県支部まで送ることの通達。(提出の期日は必ず 決める事)4. 報告書の作成 静岡県支部で文化財検査を始めた平成20年には文化財用の報告書作成の見本となるものがなかったので,平成19年協会が発行した(社)日本しろあり対策協会版 「蟻害及び腐朽の検査診断手法」に準じて報告書の作成を行ってきた。また, 「文化財建造物の蟻害腐朽検査マニュアル」が昨年の5月に(社)日本しろあり対策協会より発行されたのでそちらも参考にしている。 文化財(建築物)蟻害・腐朽検査を初めて行った平成20年から翌年までの11棟はワード, エクセルを使用し報告書を作成していたがソフトとファイルが多くなり, 編集または印刷することに非常に時間がかかっていた。しかし, 当時から静岡県支部の秋の研修会での発表はパワーポインターで作ったデータをプロジェクターで映して説明していたので, 翌年の平成22年から作業の効率化のため, 最初の報告書作成からパワーポインターに変更した。報告書の作成から完成までの時間が大幅に短縮され, また研修会の資料としてもデータに多少変更を加えるだけで使えるようになった。5.「蟻害・腐朽検査証」の発行を受けるまで 各リーダーから集めた報告書は(図5)に示した過程を経た後に同協会より「蟻害・腐朽検査証」が発行される訳だが, その過程において同協会の報告書に対する審査の内容が非常に厳密であり, 県支部では数回にわたり修正を行っている。どんな点が問題になったのか具体的事例を紹介する。(図6)参照 ・所見コメントの中でしろあり関して過去指摘され  た部分は少ないが問題はシバンムシ類や腐朽の関  係(苔, 藻類, 菌)について表記の仕方が指摘され  た。 ・図面に関して指摘された箇所は  ①方位を入れる  ②写真番号には撮影方向の矢印を付ける事  ③写真番号と撮影方向と注釈を必ず記入  ④床下進入口は必ず図面上に明記する事  ⑤床下の検査不能箇所あれば必ず明記する事  (図7)参照 ・その他として文章に「である」と「です」が混在  している。基本は「である」調でとの指摘を受けた。 上記の3つ点を全て修正して再度同協会に報告書を送り問題点が無ければ「蟻害・腐朽検査証」が発行される。図4 蟻害・腐朽調査報告書作成要領図3 検査要領および持参する物