ブックタイトルしろありNo.160

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しろありNo.160

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しろありNo.160

38 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 3 . 7 N o . 1 6 0 これまで数々の営業活動を果敢にこなしてきた「しろありん」は, 今ではすっかり満身創痍だ。“会いにいけるアイドル” さながら, 握手会と化した会場では,「しろありん」の存在を信じる子供たちや疑う子供たちのたくさんの手足にもみくちゃにされている。現実の「しろありん」は, 口に木を押しつけられても文句一つ言わず, 額から滝のように流れる汗が目にしみるのに耐え, ただひたすら「しろありん」であることに徹する某さんの涙ぐましい努力のたまものであることを付け加えておく。 なお, 「しろありん」は, 理化学研究所のマスコットで, 科学広報活動に限定して活躍しているそうでる。貸し出しも行っているとのことだが, ガイドラインに沿った使用が求められることに注意が必要だ。 「しろありん」はなにしろ巨大だ。ゆえに, 全国を駆け巡るのが難しい。そこで, 軍手シロアリ(図4)や,小型シロアリ人形とお腹の中のシロアリ腸内微生物(図5, 図6)といった各種マスコットを新たな小型ゆるキャラとして誕生させた。軍手シロアリは動かせる上に携帯性が抜群で, 森の奥深くへも海中へも連れて行ける。小型シロアリ人形と微生物の組み合わせについては, 販売元を聞かれることもあるほどだ。彼ら051015202512:1512:2912:5514:0414:1515:2715:4016:3116:4217:3317:57入出入出入出入出平均7.2人図3  イベント来場者の時系列度数分布シロアリに関する研究紹介・シロアリ観察・クイズなどを用意したイベント会場全体を見渡せる場所で30秒ごとにタイムラプス定点撮影した写真からイベント参加者数をカウントした。縦軸が人数, 横軸は時刻。「しろありん」は, ”入”で登場し, ”出”で退場している。イベント実施日;2013年4月7日, 実施場所;沖縄こどもの国(沖縄県)。図4  軍手シロアリ何処へでも持参でき, 自在に動かせるので表情も豊か。小さいが故に出来る事を、うまく組み合わせて動画を制作するのに最適なマスコットである。制作に必要な物品をまとめてキット化し, イベント参加者と一緒にこれを制作するコーナーはいつも人気である。もちろん顔は自由に作れるが, 「しろありん」風にしてみたらインパクトがある仕上がりに。が登場する映画や漫画なども制作し, 小型ゆるキャラの全国的活躍をプロデュースしている。