ブックタイトルしろありNo.161

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概要

しろありNo.161

Termi te Journal 2014.1 No.161 27【基礎構造別築年数別蟻害発生率】 表3に築年数別にみた基礎構造別の蟻害発生率を示す。A区分の住宅でもB区分の住宅でも, どの基礎構造でも経年とともに蟻害発生率が上昇していく様子が見て取れる。 このうち, A区分の住宅について同じ築年数で比べると, 「布基礎+土壌」が築10年以降に被害が多発し,経年とともに被害率が増大していくのに対して, 「布基礎+土間コンクリート」「布基礎+防湿シート」「ベタ基礎」は, 築15年から20年以降にならないと同等の被害発生率にはならない。「布基礎+土壌」では土壌面に薬剤処理を的確に行えば5年間の再発は防ぐことが十分可能であるが, 実際に新築後5年経過後に地盤の再処理をする住宅はまれである。このことが築10年以降の「布基礎+土壌」の蟻害発生率の高さを招いている。その点, 布基礎に土間コンクリートやシートを施工し, あるいはベタ基礎とする住宅は, 物理的にバリアを作ってシロアリの侵入を防いでいるから, 被害の発生が抑制される。【浴室形式別築年数別蟻害発生率】 表4に築年数別の浴室形式別蟻害発生率を示した。A区分, B区分とも, 築45 ~ 50年を除いて, いずれの築年数カテゴリーの住宅でも在来形式の浴室をもつ住宅のほうが被害発生率が高くなっている。特に在来浴室には築年数の古い住宅が多く, そのことが一層蟻害発生率を高くしている。表3 築年数別基礎構造別蟻害発生率築年数A区分B区分A区分B区分A区分B区分0-4 - 16.7% 0.0% 0.7% 0.0% 0.0%5-9 5.6% 0.0% 4.9% 1.0% 5.9% 0.0%10-14 9.7% 0.0% 5.4% 4.3% 13.3% -15-19 16.4% 0.0% 9.9% 6.9% 20.0% 0.0%20-24 15.0% 4.5% 12.8% 9.8% 0.0% 0.0%25-29 21.1% 1.3% 13.8% 0.0% 0.0% 0.0%30-34 12.5% 5.1% 12.2% 3.1% 0.0% 50.0%35-39 23.4% 8.3% 5.7% 4.5% 0.0% -40-44 25.0% 3.6% 8.3% 0.0% 0.0% 0.0%45-49 25.9% 5.6% 50.0% 0.0% 50.0% -50-54 33.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%55-59 16.7% 0.0% 0.0% 0.0% - -60-64 20.0% 0.0% 0.0% - 0.0% -65-69 0.0% 0.0% - - - -70-74 0.0% - - - - -75-79 33.3% - - - - -80-84 33.3% 0.0% - 0.0% 100.0% -85-89 0.0% 0.0% 0.0% - - -90-94 50.0% - - - - -95-99 100.0% - - - - -100-104 50.0% - 100.0% 0.0% 0.0% -110-114 0.0% 0.0% 100.0% - - -平均23.4% 2.7% 20.2% 2.2% 13.5% 6.3%在来ユニット無し表4 浴室形式別築年数別蟻害発生率