ブックタイトルしろありNo.161

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概要

しろありNo.161

36 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 4 . 1 N o . 1 6 110.巣の取り出しに関するアンケート 平成25年9月14日に行われた青壮年部研修会で, シロアリ駆除に関するアンケート調査を行った。その結果を以下に示す。回答者数:25①イエシロアリの巣を自分で取り出したことがあるか   ・取り出したことがある 22 (88%)   ・取り出したことはない 3  初めて巣を取り出したのは?   ・自社の駆除工事で 21 (84%)   ・協会の蟻害調査で 1 (4%)②イエシロアリの女王について  生きている女王を見たことがある 22 (88%)  生きている女王を見たことはない 3 生きている女王を初めて見たのは  ・自社の駆除工事で 15 (60%)  ・協会の蟻害調査で 7 (28%)③イエシロアリの王について  生きている王を見たことがある 19 (76%)  生きている王を見たことはない 6 生きている王を初めて見たのは  ・自社の駆除工事で 7 (28%)  ・協会の蟻害調査で 12 (48%)11.まとめ イエシロアリの巣は, 素早く取り出さないと巣の生息虫(職蟻, 女王, 王)が逃避し, 取り出した巣は職蟻が少なく, 女王, 王もいない。短い時間で取り出した巣を解体し, 王・女王の確認を行うが, 巣のカケラに逃げ込んだ王・女王を見つけることは難しい。女王は個体が大きいので注意深く行えば見つけることができるが, 王は個体が小さく見つけることは非常に難しい。前項のアンケート回答者25名の内, イエシロアリの王を協会の蟻害調査で初めて見たと回答した会員は12名であった。約半数が今回の蟻害調査でイエシロアリの王を初めて見たと回答している。今回の蟻害調査で王を採取できたことは, 非常に幸運であり, 青壮年部会員の成果と言える。参加した協会員に感謝申し上げる。これからも公園樹木の蟻害調査を続け, 会員の技術向上に貢献し, 信頼される業界, 尊敬される業界を目指していきたい。 最後に, 今回の蟻害調査で地元会員として, 阿久根市との調整に尽力された有限会社いつみ白蟻 本田直秀氏に感謝申し上げる。引用文献1) 井戸口広志 (2013):イエシロアリ営巣探索技術向上への取組, しろあり, 159, 25-31.2) 中島 茂・森 八郎(1961):しろありの知識, 40.