ブックタイトルしろありNo.162

ページ
19/62

このページは しろありNo.162 の電子ブックに掲載されている19ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

しろありNo.162

16 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 4 . 7 N o . 1 6 2表3 食害度の判定基準表4 ガントナーR20ECの野外防蟻試験結果0 健全10 表面の一部に浅い食害30 表面の一部に内部までの食害50 内部の広い範囲に食害100 食害によって形が崩れる処理試験体処理試験体の食害度備考1年目2年目番号1 0 0 試験開始1年目において処理試験体に隣接して設置していた無処理誘蟻杭すべてに食害を確認した。2年後にはほとんどの無処理杭に甚大な食害を確認した。2 0 03 0 04 0 05 0 0処理試験体の食害度0 0③ 性能評価基準:同時に試験した無処理試験体の平均質量減少率が20 %以上であり, かつ処理試験体の平均質量減少率が3 %以下であること。④ 試験結果:結果を表2及び写真1, 2に示す。表2より本剤は認定基準を満たした。3.2 野外における防蟻効果 日本工業規格 JIS K 1571 : 2010に収載の野外防蟻試験の試験方法により本剤を評価したので, その概要を以下に示す。① 試験地:鹿児島県日置市吹上町吹上浜(近畿大学野外シロアリ試験場)② 供試薬剤:ガントナーR20ECの20倍希釈液 ③ 試験方法:日本工業規格 JIS K 1571(2010)「木材保存剤-性能基準及びその試験方法」, 5.3「 防蟻性能試験」, 5.3.2「野外試験」, 5.3.2.2「表面処理用」に準拠した。④ 性能評価基準:性能評価は以下の表3の通りである。試験開始2年間後の食害指数が10未満であること。処理試験体の内, 食害度が50以上を示すものがないこと。⑤ 試験結果:結果を表4に示す。表4より本剤は認定基準を満たした。3.3 室内における防腐効果 日本工業規格 JIS K 1571 : 2010に収載の室内防腐試験の試験方法により本剤を評価したのでその概要を以下に示す。① 供試薬剤:ガントナーR20ECの20倍希釈液② 試験方法:日本工業規格JIS K-1571(2010) 「木材保存剤-性能基準及びその試験方法」, 5.2「防腐試験」, 5.2.1「室内試験」, 5.2.1.2「表面処理用」に準拠した。③ 性能評価基準:同時に試験した無処理試験体の平均質量減少率がオオウズラタケの場合は30%以上,カワラタケの場合は15%以上であり, かつ処理試験体の平均質量減少率が3%以下であること。④ 試験結果:結果を表5及び写真3?6に示す。表5より本剤は認定基準を満たした。写真1 防蟻試験に供した処理試験体写真2 防蟻試験に供した無処理試験体