ブックタイトルしろありNo.159

ページ
26/52

このページは しろありNo.159 の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

しろありNo.159

TERMITE JOURNAL 2013.1 No.159 23写真34 36時間後炭ホウ酸Aレンガの幅広蟻道写真35 36時間後ホウ酸Bレンガの蟻土写真39 8日後炭ホウ酸Aレンガ上部蟻土の白カビ写真37 8日後炭ホウ酸Aレンガの蟻道・蟻土写真38 8日後ホウ酸Bレンガの蟻土4.まとめ 炭を含有したホウ酸製剤について, 宮崎県で発生した処理家屋の白蟻被害と, イエシロアリ営巣を用いた蟻道構築について報告した。 被害家屋の調査で感じた疑問, 炭を含有したホウ酸製剤処理部のシロアリ誘引性は, イエシロアリ営巣を用いた蟻道構築試験でも確認された。本来, シロアリの侵入・被害を防止するため処理する薬剤に, シロア写真36 8日後の全体状況リ誘引性があることは大きな問題である。炭を含有したホウ酸製剤については, 処理木材の食害防止試験データが公表されており, 処理部については食害しにくい事が示されている。処理木材のシロアリ加害は防止できたとしても, 処理部がシロアリを誘引し, 蟻道形成が促進されることは避けなければならない。原因としては, 次の三つが考えられる。