ブックタイトルしろありNo.159

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概要

しろありNo.159

34に被害が及んでいなかったことから, 空洞部分に力が集中し, より倒木の危険性が増していたと思われる。ここで問われるのが伐る勇気である。4.事例③ 平成23年9月に台風15号が浜松に上陸し, 日本を縦断した(写真14)。 静岡県御前崎で, 29.7m/sの風が吹いた。この台風は奇妙な動きをし, ある地域では雨を, またある地域では風の被害をもたらした。 静岡県の中部に限っていえば, 後者に当たる。日本新三景・日本三大松原のひとつ, 三保の松原でも多くの松が倒れた。幸い人災にはならなかったが, 行政はその後始末に相当な支出を余儀なくされた。 現地は「羽衣の松」へ通じる, 通称「神の道」と呼ばれる樹齢の高い松並木で, 長さ500m, 両側に120本写真8 屋 根の被害。 写真9  車 に当たったが, 全損にならなかった。写真11  10mmのピットで穿孔し, 被害を見つけた。写真10  外部からでは被害はほとんでわからない。 写真12 直 径はおよそ50cm