ブックタイトルしろありNo.160

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概要

しろありNo.160

28 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 3 . 7 N o . 1 6 0た診断も実施した。①メインフレーム及び管柱の基部:診断結果を見ると一部の管柱(BC1, DE1)を除き, 劣化を生じていた。メインフレームであるA1, C1及びE1は内部に幅2㎝程度の欠損部が存在するだけなので劣化レベルは「小」と判断されたが, B1, D1については屋外に露出した木部に「大?甚大」な劣化を生じていた。D1では, 取り付けられた筋交いも強度を完全に消失していた。すなわち, この部分の筋交いは機能を果たしていない。屋外に幅広の筋交いが取り付けられたことで, これを斜めに流れ下った雨水がメインフレームに侵入して滞留し, 激しい生物劣化を引き起こしたと推定された。これも, 雨仕舞いの観点から, 極めて不都合な事態である。 最も劣化の激しいD1について, 屋外露出部の劣化がどれくらいの高さまで拡がっているかを確認するため, ①筋交いの上方5㎝(コンクリート基礎から高さ32㎝), ②筋交いの上方30㎝((コンクリート基礎から高さ58㎝), ③筋交いの上方40㎝(コンクリート基礎から高さ68㎝), の3箇所について診断したところ, 激図5 積層梁の断面欠損の模試図(外壁の縦断面)図6 北側外周壁の診断結果(□枠が劣化部)(板金カバーのあるメインフレームは側面から測定)