ブックタイトルしろありNo.162

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概要

しろありNo.162

14 T e r m i t e J o u r n a l 2 0 1 4 . 7 N o . 1 6 25. まとめ 今回開発した新防蟻材料は以下の特徴がある。・ ナイロン12と同等の防蟻性能を有しており, ケーブル性能も従来品と同等である。・ ナイロン12ほど材料価格は高くなく, 製造作業性も改善されている。・ ナイロン12より摩擦係数が小さく表面の滑り性を改善し, ケーブル延線時の作業性が大きく向上する。 以上, 防蟻性能に良好で価格面・製造面・布設作業性において改善された材料開発により新防蟻ケーブルが完成することが出来た。新防蟻ケーブルは, 既に電力会社殿向けに多数納入している。 現在, 住宅や工場において使用される汎用的なケーブルに展開しシロアリ対策に困る一般的なユーザーにも新防蟻ケーブルを提供出来るようにPR・営業活動を進めている。 最後にご指導, ご協力を頂いた京都大学 吉村剛教授及び株式会社今村化学工業白蟻研究所殿に感謝の意を表します。引用文献1)Lenz, M., B. Kard, J. W. Creffield, T. A. Evans, K.S. Brown, E. D. Freytag, J.-H. Zhong, C.-Y. Lee, B.-H . Y e o h , T . Y o s h i m u r a , K . T s u n o d a , C .Vongkaluang, Y. Sornnuwat, T. A. Roland sr, M. P.de Santi (2013):Ability of Field Populations ofCoptotermes spp., Reticulitermes flavipes, andM a s t o t e r m e s d a r w i n i e n s i s ( I s o p t e r a :Rhinotermitidae; Mastotermitidae) to DamagePlastic Cable Sheathings, J. Econ. Entomol., 106,1395-14032)岡久陽子, 吉村 剛, 今村祐嗣, 藤原裕子, 藤井義久(2005):シロアリによるモウソウチクへの食害と表面性状との関係, 環動昆, 16, 85-89