ブックタイトルagreeable 第12号(平成21年10月号)

ページ
11/18

このページは agreeable 第12号(平成21年10月号) の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

agreeable 第12号(平成21年10月号)

9 Agreeable 2009/10東北・北海道支部についてご紹介します。東北・北海道支部はその名のとおり、東北6県と北海道を併せた最も広い地域を擁する支部です。同じ北国とは言え気候風土や生物分布に大きな違いが見られる東北と北海道を一つの支部としている理由はその市場規模(シロアリ防除)と会員数にあることは明白です。会員1社当りの国土面積を算出してみました。東北・北海道支部の〝会員数密度?が最も低い理由の一つは、シロアリ防除業としての市場性の低さにあると思われます。東北・北海道の会員の多くはペストコントロール等との兼業が多く、シロアリ防除専門会社の数が少ないことも特徴の一つです。対面積会員数が少ないもう一つの理由と考えられてきた、「寒冷地だから…」は近年当てはまらなくなってきました。というのは寒さから住宅を守るための高気密・高断熱化に加え省エネ化が追い風となり、床下環境の非寒冷地化が進んでいるからです。基礎断熱工法に代表される新工法住宅のシロアリ被害は深刻になりつつあります。実態把握と対処法の確立に取り組む必要があります。東北・北海道支部では土居支部長の指導の下、会員各社の技術レベルの向上を図るべく研修会を充実させてきました。北海道だけではなく東北でもナミダダケ被害が報告されることがあります。また、最近はアメリカカンザイシロアリによる被害も域内から報告されています。東北・北海道地域はシロアリ防除の先進地ではありませんが、寒冷地におけるシロアリ防除といった地域独自の問題への対応に加え、カンザイシロアリなど新たに起きつつある問題への対応、また悪質業者との差別化の問題など他地域と同じような問題への対応にも迫られています。今後とも研究を怠ることなく所属会員のレベルの向上と結束を図っていきたいと考えています。(社)日本しろあり対策協会東北・北海道支部各支所の活動支 部 名会員数(社) 会員1社当たり面積(平方㎞)東北・北海道支部 40 3,758北海道 6 13,909東 北 34 1,967関東支部187 173中部支部104 698関西支部142 193中国支部 65 491四国支部 43 437九州支部165 241沖縄支部 29 78全国合計775 485会員数PC業との兼業社数TC専業社数北海道 6 6 0青 森 3 2 1岩 手 3 2 1秋 田 5 4 1宮 城12 5 7山 形 5 4 1福 島 6 5 1合 計40 28 12開催年月テーマ講師(敬称略)平成15年3月蟻害・腐朽特定現況検査岩手県支所長 朝倉勝夫8月蟻害・腐朽検査法に関する技術講習秋田県立大教授 土居修一16年2月最近の木材事情と耐朽・耐蟻性秋田県立大教授 土居修一11月VOC(揮発性有機化合物)について秋田県立大教授 土居修一17年9月木材材質の耐久性について筑波大学教授 土居修一18年2月防腐・防蟻財の認定・試験方法とその意味筑波大学教授 土居修一12月アメリカカンザイシロアリ京都大学助教授 吉村 剛19年2月シロアリ防除のための既存基礎立ち上がり部への開口実態と問題点及び対策について関東学院大学教授 中島正夫20年8月防除薬剤の安全性残留農薬研究所部長 金田昌博化学物質過敏症とこころの関係(ビデオ研修) 大阪警察病院羽白先生のビデオ21年8月カンザイシロアリの被害と対策関東白蟻㈱代表取締役 南山和也研修会実施実績