ブックタイトルagreeable 第12号(平成21年10月号)

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概要

agreeable 第12号(平成21年10月号)

13 Agreeable 2009/10「しろあり供養並びにしろあり関係物故者慰霊碑合祀祭」に参列するため、今年も9月の第4金曜日(9月25日)に高野山へ行きました。まず、慰霊祭の前に密厳院において昼食をいただきました。季節の食材が様々に工夫して調理してありましたが、一番の楽しみは本場の胡麻豆腐でした。やはり本場でいただく精進料理は格別でした。休憩後、マイクロバスで「しろあり供養塔」に向かいました。個人的には3度目の高野山でしたが、それまでの2度とも天気が良くなかったので「普段の行いが良くない!」とお大師様に思われているのではないかと少し心にひっかかるものがありましたが、今回とても天気が良かったので内心ほっとしました。抜けるような青空の下、老杉の木立を背に立つ「しろあり供養塔」に到着したころには少し汗ばむくらいの陽気でした。供養塔は中の橋駐車場から奥之院に向かう通り道に面しているため、慰霊祭の最中も多くの参拝者・観光客が式典のテントの後ろを通過していきます。口々に「何かしているね?」とか「しろありの供養みたいよ。」とかいう声が聞こえてきて、一般の方々からも注目されながらの式典でした。高野山は世界遺産に指定されているためか外国からの観光客が多いと感じました。近年注目のスポット高野山において年に一度、「人間の生活と相容れないために失われた命」に憐憫の心を持って供養し、高野山のパワーをいただくことの意義を実感しました。今年の参列者は29名でした。今年度合祀、供養されたしろあり関係者は次の方々です。俗名   河原明徳俗名   上田隆史俗名   中野裕一マルミクリンネスケア株式会社(順不同)森林浴秋の行楽シーズンになりました。皆さんもいろいろな所へ出かける計画を立てていることと思います。夏の暑い時季には海水浴や日光浴をしますが、最近やっと世間に認知されてきた言葉に、森林浴という言葉があります。本格的な登山はやったことがなくても、ちょっとした山歩きや緑の中のハイキングを楽しむ人も多いのではないでしょうか。多くの人にとって森の中や林の中、緑の多いところに佇んでいると肉体も精神もストレスから開放され、リフレッシュし、癒しの効果があるとされています。これはどうしてなのでしょう。森の緑を眺めていると目に優しいとか、気持ちが安らぐという効果はあるでしょう。でも、それだけではないようです。それは植物がフィトンチッドという揮発性の物質を出しているからだといわれています。フィトンチッドというのはロシア語で、フィトンが植物、チッドが殺す、という意味です。植物は地面に根を生やして一生を過ごします。ですから動物のように危険を感じて逃げ出すということができません。そこで植物は自分の身を守るために、自分の体からフィトンチッドという物質を出して外敵を近づけないようにしているのだそうです。フィトンチッドは、植物の生えているところだけにあるわけではありません。われわれの生活にも密着したところにフィトンチッドは存在しています。古くから活用されてきた漢方薬や、カテキンで見直されている緑茶、最近ではハーブを利用したアロマテラピーなど、様々なところで人間とフィトンチッドは関係を保ち続けているようです。わざわざ山に行かなくても、都会にも緑の多い公園や静かな庭園がたくさんあります。休みの日にはフィトンチッドをたくさん吸い込んで、心身をリフレッシュ、癒し効果を満喫してください。(コラ虫)高野山慰霊祭に参加して関西支部事務局 岡本京子Information