ブックタイトルagreeable 第12号(平成21年10月号)

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概要

agreeable 第12号(平成21年10月号)

Agreeable 2009/10 6会員のページ○責任者が報告書を1ヶ月以内に完全完成させる。日が経つごとに記憶は曖昧になる。○腐朽とシロアリ以外の建物害虫の被害について、もう一度研修をする必要がある。その他のことは調査マニュアルに列記されているので、上記のことが順守されれば、回を追うごとに完成された文化財蟻害・腐朽検査報告者になるだろう。最後に、今回初めて女性が参加され床下にもぐってくれました。感想文を頂きましたので掲載します。今年、初めて参加させていただいた蟻害・腐朽検査ですが、とても勉強になりました。普段、見る事のできない文化財の床下は非破壊検査という事で目視が基本となり、合板を切るという事も簡単には出来ない事や、腕等が当たって誤って壊してしまうという事など、とても気を使いました。床下は、湿度が75%、温度が22度と湿気が強かったのをとても感じました。そのため、床下の木部に無数のキクイムシの被害や木部の腐朽など見受けられました。しかし、意外な事に床下のシロアリの被害はありませんでした。建物の建付けの悪さや、歪、外壁の苔、凄い数のキクイムシの食害、木部の腐朽、屋根のヤマトシロアリの被害を見て、明治24年から在るという建物の重みを感じました。屋根のヤマトシロアリの被害は、床下からは確認できなかったので、群飛したヤマトシロアリが、腐ってしまった屋根の軒天に入り込んでいるという可能性が高いという事でした。屋根から、どこまで食害されているのかは、目視だけでは分からないのですが、周りの自然の多さや、築年数から、結構な被害なのでは…と思いました。今回の、蟻害・腐朽検査で、文化財の歴史や、検査の大切さ、色々な事を学びました。とても貴重な経験をさせていただきありがとうございました。歴史の重みを感じる三島市・楽寿館㈱住ケン静岡  塚田 実那右から県教委 柴氏、3人目建部先生(楽寿館調査前) 調査マニュアルの説明(楽寿館)養生した上で防護服をつけて床下へ(楽寿館)総評中の紅一点 塚田さん(楽寿館)