ブックタイトルagreeable 第13号(平成22年1月号)

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概要

agreeable 第13号(平成22年1月号)

7 Agreeable 2010/1会員のページいきかねません。(写真3、4、5)今回当社が関わった被害家屋が結局建替えのために解体されることになりました。(この現場はお施主様のご好意により関東支部の技術研修会に使わせていただきました。)いい機会なので廃材の行方を追ってみました。ここでの廃材は埼玉県の石坂産業株式会社で処理されるとの解体業者からの情報を得たので、処理工程を見学させてもらいました。大変すばらしい処理施設にびっくりしました。今回は紙面の都合で要点のみにしますが、皆さんも一度地元の処理施設を見学してみてはいかがでしょうか。まず持ち込まれた廃木材は木材チッププラントのラインに投入されます。そして何段階かの処理を経て最終的には燃料用チップ、ボード用チップ、製紙用チップ、エコパウダー、エコモアチップ、ダストの何れかになります。この中で燃料用チップはわりと断片が大きくて、乾材シロアリなら生息可能に見えました。ただし粉砕の工程で木材はかなり激しく扱われ、さらに摩擦熱により煙が出ていました。発火防止のために水を掛けるのですがその際に〝ジュッ?と音がするほどなので、乾材シロアリが生き延びることは無さそうでした。とりあえずこの様子ならば廃材から乾材シロアリが拡がっていくことはないでしょう。(写 真6、7、8、9)皆さんも、建て替えの話を聞かれたら解体業者に協会で作成した乾材シロアリのリーフレットを渡して、注意を呼びかけてください。ちなみに、被害多発地区の東京・中野区では解体業者が確認すると、区で用意してある乾材シロアリの資料を渡すようになっています。(取材協力:埼玉県三芳町、石坂産業株式会社様)参考:乾材シロアリのサイトを立ち上げました。参考にして下さい。http://www.kanzaishiroari.com/写真5 荷台に積まれた被害材の拡大 写真4 荷台に積まれた被害材写真6 分別された廃木材写真8 ボード用木材チップ 写真7 粉砕工程写真9 燃料用木材チップ