ブックタイトルagreeable 第19号(平成23年7月号)

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概要

agreeable 第19号(平成23年7月号)

Agreeable 2011/7 6会員のページ1.はじめに5年ごとに防蟻施工を行っていた千葉県船橋市の個人住宅において、洗面所の柱にシロアリ被害が発生し、220万円もの「しろあり保険」の賠償が適用されました。再発の防止を図るため、その原因について考察を試みたので報告します。2.被害状況築20年を越える木造住宅で、床下はコンクリート、外壁はサイディングとなっています(図1)。平成3年10月に依頼を受け調査したところ、玄関の上あがりがまち框に被害があり、浴室や洗面所などの水周りには被害が見られませんでした。床下全域及び風呂場、玄関、勝手口に対してエトフェンプロックス油剤及び乳剤による防蟻工事を行い、以後、平成8年、13年、18年に再施工を行いました。18年にはジノテフラン木部用乳剤、土壌処理剤を使用しました。3.シロアリの再発平成21年11月17日に、「洗面所の窓の横の柱が空洞になっている」との連絡を受け、26日に現地調査を行ったところ、洗面所の柱及び窓台(写真1、2)に被害が見られました。被害のあった柱の床下部分にはまったく被害は見られなかったが、柱がのっている基礎コンクリートの角に亀裂が見られました(写真3)。11月30日に再度調査を行い、窓の下部の壁及び柱の表面を剥がしたところ、柱は天井まで被害が広がっており(写真4)、かなりの土が運び込まれていました(写真5)。浴室までの壁を剥がして被害を確認したところ、浴室柱(写真6)及び1階天井の胴差し(写真7)まで被害跡が見られました。シロアリ再発事例元木 貢アペックス産業株式会社写真2 洗面所窓台と柱の被害? 写真1 洗面所窓台と柱の被害?写真4 洗面所柱の被害 写真3 基礎コンクリートの角の亀裂浴室洗面台被害があった柱横木の被害箇所台所洗面所浴槽勝手口タタキ石段図1 被害箇所の平面図