ブックタイトルagreeable 第20号(平成23年10月号)

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概要

agreeable 第20号(平成23年10月号)

9 Agreeable 2011/10ひろばメリカジガバチ(外来種)の造った泥の壺巣塊に寄生する虫としてその中に生息していました。同じ泥壺巣に寄生して生息する代表的な虫の3種はA:ルリジガバチB:セイボウ類C:ヒメマルカツオブシムシ(この集団の裏の統制者)  この中で衣類食害の悪役である「ヒメマルカツオブシムシ」の幼虫は、ほとんど一年中ジガバチが造った泥壺巣塊の育房の90%前後に育房当たり3?7匹が横移動する孔を縦横に空けて、他の虫の乾燥死骸等を餌にしてしぶとく生息しているようです。※最近、屋根裏の調査でこのジガバチの泥巣が異常に増えてきているようです。何時生息条件の変化で、「ヒメマルカツオブシムシ」が暴走し衣服に多大な被害を及ぼさないか注意したいと思います。②屋根裏に棲息する昆虫類はミツバチ、スズメバチ、ジガバチ(セイボウ)などが確認されますが、今まで調べた泥巣は全て「アメリカジガバチ」のもので、「ギゴシジガバチ」は建物の周囲を飛んでいるものを捕虫しますが、アメリカジガバチとの生存競争に負けて生息数が減少しているものではないか、あるいは、生息場所を変えたのかもしれません。4.対応策とまとめ害虫駆除処理をした「ミツバチ」の乾燥した死骸などは捕れるものは掃除機で取り除いて、隙間に落ちたと思われる場所と天井に薬剤を最小必要量散布しました。室内には煙霧剤を1、2階とも全室を処理して後日駆除完了したことを確認しました。屋根裏に発生したスズメバチやミツバチ及びジガバチ等の煙霧駆除の後、死骸を撤去しておかないと、ヒメマルカツオブシムシが発生し食料を探して衣類などに被害が及ぶこともありますので注意しましょう。5.薬剤メーカー様への要望煙霧剤を使用しハチなどを駆除した後、そのまま放置しているのが実態です。この様な事は全国的に煙霧剤を簡便に使用されている現状からみて、適切な煙霧剤(類似薬含む)の使用を徹底するために、例として「屋内でのハチ駆除は使用禁止です」等の書き入れをご検討願いたいと思います。⑧ セイボウ類の成虫 アメリカジガバチの泥巣の育房を乗っ取り寄生する。⑦ ルリジガバチの成虫、蛹 アメリカジガバチの泥巣の育房を乗っ取り寄生する。卵を産んで泥ぶたをした上に白い鳥フンをつける。⑥ キゴシジガバチの成虫 胸と腹を継ぐ「管が黄色」⑤ アメリカジガバチの成虫 胸と腹を継ぐ「管が黒色」