ブックタイトルagreeable 第24号(平成24年10月号)

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概要

agreeable 第24号(平成24年10月号)

喜雨 日照りが続いたあとの、待ちに待った恵みの雨。げんなりしていた植物たちが、本当に喜んでいるように見える雨です。狐の嫁入り雨 太陽が照っているのに降る雨。霧雨 普通の雨よりも滴が小さくて数が多い雨。直径は0・5ミリメートル以下とされています。霧や層雲の中で、霧粒や雲粒がくっついて大きくなり、霧雨ができます。小雨(こさめ) 小降りの雨または細かい雨。「しょうう」「こあめ」とも読みます。小糠(こぬか)雨 雨粒が霧のように細かく、音もなく静かに降る雨。「降る」というよりも糠のような微細な雨粒が空中のそこかしこから押し寄せるという感じで、春先に降る小糠雨は、頬にあたる気持ちよさを味わえることもあります。 「雨の御堂筋」というヒット曲に「小糠雨降る御堂筋…」という一節がありましたが、その歌の通り、大阪のビジネス街の御堂筋には本当に小糠雨がよく似合います。そぼ濡れるコンクリートとイチョウ並木。都会の中に垣間見る、たいへん美しい光景だと思います。五月雨(さみだれ) 和語を無理やり漢字に当てはめてこの字になったといいます。「さ」は五月、「みだれ」は「水垂れ」の意味とする説もあるようです。「五月雨」も「梅雨」も同じ季節の雨ですが、「五月雨が降る」とは言いますが、「梅雨が降る」とは言いません。「五月雨」は雨そのもの、「梅雨」は天候を表現する言葉です。小夜時雨(さよしぐれ) 夜に降る時雨のことです。時雨 晩秋から初冬の頃に、急に風が強まり、ぱらぱらと降ってはやみ、数時間で通り過ぎてゆく雨。冬の季節風が吹き始めたときの、寒冷前線がもたらすもので、村時雨・小夜(さよ)時雨・夕時雨・涙の時雨などの言い方もあるそうです。篠突く雨(しのつくあめ) 篠竹(しのだけ)を束にして地面に突きおろすように、はげしく降る大雨、豪雨。篠竹は、細く群がり生える竹のこと。驟雨(しゅうう) にわか雨。急に降り出し、強弱の激しい変化を繰り返しながら、急に降り止む雨。雷を伴うこともあります。夕立も驟雨ですが、驟雨は時間の制限がありません。秋霖(しゅうりん) 秋の長雨。初秋のころ、梅雨時に似た気圧配置になり、小雨が降り続きます。日照雨(そばえ) 他は晴れているのに、ある所だけに降る雨のこと。「ひでりあめ」とも読みます。通り雨 ひとしきり降って、すぐ晴れる雨。菜種梅雨(なたねづゆ) 3月末から4月の、菜の花が咲くころに降る雨。北日本ではあまり見られません。涙雨 悲しみの涙が化して降るという雨。そのときの心情によって、悲しい雨のこともあり嬉し涙の雨のこともある雨です。また、ほんの少し降る雨のことも涙雨といいます。にわか雨 →驟雨(しゅうう)入梅 梅雨に入ること。暦では6月11日ごろと決まっていますが、実際はその年によって変化します。白雨(はくう) 明るい空から降る雨のことで、にわか雨の別名です。麦雨(ばくう) 麦が実り収穫を迎えるころに降る雨のこと。五月雨。春雨 春、しとしとと静かに降るこまかな雨。雛菊が月形半平太に向かって「月様、雨が」、半平太の「春雨じゃ、濡れて参ろう」と言うセリフは有名です。氷雨 冷たい雨。また、みぞれのこと。「氷雨」という演歌のヒット曲がありましたね。ほろ酔い加減で家路につくときに出会う氷雨は、火照った体を冷やすのにとても気持ちがいいもんです。村雨(むらさめ) にわか雨。とくに、秋から冬にかけて断続的に激しく降る雨。むら気な雨の意で、「群雨」とも書きます。遣(や)らずの雨 あたかもお客様を帰したくないかのように、降ってくる雨のことです。何とも情緒のある呼び名ですね。夕立 夏の午後から夕方にかけ、にわかに降り出すどしゃぶり雨。雷を伴うことが多く、短時間で晴れ上がり、一陣の涼風をもたらしてくれます。私雨(わたくしあめ) 狭いところに突然降る雨。特に麓が晴れているのに、山の上だけに降る雨。箱根や丹波などが有名です。agreeable No.24 october 2012/10 18