ブックタイトルagreeable 第24号(平成24年10月号)

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概要

agreeable 第24号(平成24年10月号)

 皆様、こんにちは。さて今回で4回目を迎える防除薬剤シリーズですが、ついに最終回となりました。今まで、化学物質とは?に始まって、シロアリの生態に絡めながら防除の必要性などを語ってきました。そして今回は最終回。実際に使用される薬剤や方法に関して紹介したいと思います。シロアリ防除薬剤 前回、シロアリとは?という話を少しさせて頂きましたが、その中で、シロアリは昆虫…と言いました。簡単に言うと“虫”ですね。そして、更に言えば人々が生活していく中で、邪魔になる“虫”です。さて、虫をやっつけるということならば、当然、殺虫剤を使います。そういう意味では、皆様が市販の殺虫スプレーや蚊取りマットなどを使用して蚊やゴキブリ、他の様々な虫に対処されているように、シロアリをやっつけるにも、やはり“殺虫剤”ということになります。防除薬剤の種類 シロアリ防除は市販の殺虫剤を自分で使う…というよりも、専門の防除会社に仕事を頼むことになりますので、ここでは業務用の殺虫剤を使うことになります。表1は、現在使用されている代表的な薬剤成分です。 過去には、亜ヒ酸や有機リン系の薬剤なども使用されていましたが、安全性の知見や規制の強化、効果の持続性、社会的な要請等の様々な観点から、表1で示したような薬剤が主流となっています。業務用殺虫剤は専門家が専門的な知識のもとで、知識・経験に基づ防除薬剤④ シロアリ防除の薬剤と防除方法バイエルクロップサイエンス(株)  大嶽 譲治?ブランド名薬剤の種類有効成分の種類シロアリを防除する仕組みハチクサンオプティガードミケブロックタケロックネオニコチノイド系イミダクロプリドチアメトキサムジノテフランクロチアニジン   等これらの殺虫成分に対しては、シロアリは忌避をせずに(非忌避性)、その活動中に薬剤に接触してしまいます。接触後はグルーミング(なめ合い)行動等を通じて、巣の全体に薬剤が徐々に浸透しシロアリの活動を低下させたりして(巣の根絶に至る場合もあります)、予防・駆除します。アジェンダフェニルピラゾール系フィプロニル上記と同様な仕組みでシロアリを予防・駆除します。アルトリセットアントラニリックジアミド系クロラントラニリプロール上記と同様な仕組みでシロアリを予防・駆除します。アリピレスピレスロイド系ビフェントリンシロアリを強く忌避する性質があり、寄せ付けません。セントリコンサブステックC & Fベンゾイルウレア系(ベイト工法に使用される)ノバフルムロン・ヘキサフルムロンビストリフルロン  等通常、ベイト剤(餌)にこれらの成分を一定量を含ませたものをシロアリの被害箇所や仕掛けた罠に投入し食べさせます。そののちは徐々にシロアリの巣全体に薬剤がいきわたり巣を根絶します。表1 シロアリ防除薬剤7 agreeable No.24 october 2012/10