ブックタイトルagreeable 第25号(平成25年1月号)

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概要

agreeable 第25号(平成25年1月号)

 住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書は、平成24年10月1日に平成24年度版が発行されました。今回、変更になったのは、「クロルピリホスを添加した薬剤は使用しない」が削除されただけですが、シロアリ防除に関係する事項を下記の枠に紹介すると共に、    の箇所の説明を加えました。 仕様書の構成は、第Ⅰ章工事概要、第Ⅱ章工事仕様書、第Ⅲ章フラット35S〈優良な住宅基準(金利B プラン)〉工事仕様書、第Ⅳ章フラット35S〈優良な住宅基準(金利Aプラン)〉から構成され、第Ⅱ章と第Ⅲ章の防蟻工事に関する内容は同じですので、枠内には第Ⅱ章を紹介し、第Ⅲ章を省略しています。住宅金融支援機構木造住宅工事仕様書平成24年度版(平成24年10月1日発行)第Ⅱ章 工事仕様書3.4基礎断熱工事 3.4.5(床下防湿・防蟻措置)  床下地面の防蟻措置が必要な場合は3又は4に限る。  3. 鉄筋コンクリート造のベタ基礎とする。  4. 基礎と鉄筋により一体となって、基礎の内周部の地盤上に、一様に打設されたコンクリートでおおう。    とあり、解説で、床下地面の防蟻措置が必要な場合の断熱材の施工位置は内側とする、としています。更に、やむを得ず基礎の外側に断熱材を施工する場合は、次のような蟻害を防ぐための工夫をする必要があるとしています。   (1) 公益社団法人日本木材保存協会が認定している防蟻剤処理断熱材又は耐蟻性を持つ断熱材を、基礎との間に隙間が生じないように施工する。   (2)( 1)の措置を行ったうえで、社団法人日本しろあり対策協会が定めている維持管理型しろあり防除工法標準仕様書に則った維持管理を行う。4.3木部の防腐・防蟻措置 4.3.1土台の防腐・防蟻措置  イ. ヒノキ、ヒバ・・・・を用いた製材、若しくはこれらの樹種を使用した構造用集成材又は構造用単板積層材を用いる。    この文章だけを見れば、これらの材への薬剤処理は必要ないと解されそうですが、実際の運用に関する解説は「辺材が含まれる場合は、防腐・防蟻処理を行う事が望ましい」としています。一般的には、辺材が含まれない土台、集成材、積層材を現場で選別することは不可能であるので、事実上、これらの木材には現場処理を行う事が望ましいとなります。  ロ.はJAS に定める保存処理性能区分K3相当以上・・・・。 4.3.3 薬剤の品質等 4 .3.3.2. 木部の防腐措置及び防蟻措置に使用する薬剤の品質は、特記による。特記がない場合は、(社)日本しろあり対策協会(以下「しろあり協会」という)又は木材保存協会認定の防腐・防蟻剤とする。 4.3.3.4. 薬剤を使用する場合の処理方法は、特記による。特記がない場合はしろあり協会制定の標準仕様書に準ずる。4.4床下地面の防蟻措置 4.4.2薬剤による土壌処理 4 .4.2.1. イ. 土壌の防蟻措置に使用する薬剤の品質は、特記による。特記がない場合は。しろあり協会又は木材保存協会認定の土壌処理剤、又はこれと同等以上の効力を有するものとする。 4.4.2.2. .薬剤を使用する場合の処理方法は、特記による。特記がない場合はしろあり協会制定の標準仕様書に準ずる。第Ⅲ章 フラット35S〈優良な住宅基準(金利B プラン)〉工事仕様書5.5木部の防腐・防蟻措置 5.5.1土台の防腐・防蟻措置  土台の防腐・防蟻措置はⅡ -4.3.1(土台の防腐措置)による。 5 .5.2.1.ロ(イ)軸組は、製材又は集成材等を用い、防腐及び防蟻に有効な薬剤を塗布、加圧注入、浸漬、若しくは吹き付けられたもの・・・。  上記の「防腐及び防蟻に有効な薬剤」には白対協の薬剤が含まれることを住宅金融支援機構に確認済みです。5.6床下地面の防蟻措置  床下地面の防蟻措置は、Ⅱ -4.4(床下地面の防蟻措置)による。但し、基礎断熱工法を用いる場合は、Ⅱ -3.4.5(床下防湿・防蟻措置)による。住宅金融支援機構木造住宅工事仕様書19 agreeable No.25 January 2013/1