ブックタイトルagreeable 第32号(平成26年10月号)

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概要

agreeable 第32号(平成26年10月号)

膨らんだオオヒキガエルはその場所でじっとしていましたが(写真10)、ひっくり返っているオオヒキガエルは今日も見つけることができませんでした。食べ過ぎてひっくり返るというのはうわさにすぎないのではないかと不安になりました。調査三日目(6月16日) 三日目は霧雨から小雨、大雨に変わる天気でした(注5)。隊員らは日中に旭山周辺でイエシロアリの生息調査を行い、蟻道を付けた樹木(写真11)や巣がある切り株(写真12)などを観察しました。 二見港近くにある街路樹の洞部をよく見ると、羽を落とした羽蟻が侵入しているところでした。いずれ巣が形成されていくことになると思います(写真13)。 昨日観察した殺虫灯の真下ではオオヒキガエルがぞくぞくと集まってきましたが、肝心の羽蟻は飛来しませんでした(写真14)。付近の街灯を調査しても羽蟻が舞っていなかったので、この日は群飛活動がほとんど行われなかったのではないかと予想しました。おわりに 小笠原父島での調査時期にうまく羽蟻が群飛したので、羽蟻をパクパクと食べるオオヒキガエルを十二分に観察することができたのは大変ラッキーでした。しかし、食べ過ぎてひっくり返るオオヒキガエルを観察できなかったのは心残りとなりました。 再訪の機会あれば、幻のひっくり返るオオヒキガエルをぜひ観察してみたいと思います。写真10 もう食べきれないほど食べたオオヒキガエル写真13 羽を落とした王・女王蟻が営巣するところ写真11 樹木表面に付けたイエシロアリの蟻道注釈注1: 調査隊は、記録担当のS隊員、実務担当のA隊員、行動予定・運転担当のK 隊員の3名からなる。注2: 気象庁発表データによると、曇一時雨で、風速1・6m/s注3: 扇浦は父島の中央部に位置する場所注4: 気象庁発表データによると、曇後一時雨、風速2・3m/s注5: 気象庁発表データによると、雨時々曇、霧を伴う、風速3・0m/s写真12 イエシロアリの巣がある切り株写真14 空しく羽蟻を待つオオヒキガエル17 agreeable No.32 October 2014/10