ブックタイトルagreeable 第32号(平成26年10月号)

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概要

agreeable 第32号(平成26年10月号)

編集雑記 紅葉も終焉を告げ始める杜の都仙台で開催される今年の全国大会では様々な思いで訪れる参加者方も多いことでしょう。悪夢のような災害からもはや3年半。未曾有という言葉が頻繁に語られた災害からの復興への思いは募るばかりでしたがその真相を訪ねるべく足は重く訪れ得なかったみちのくの地。復興への道のりはまだ道半ばですが、幾度の災難を乗り越えてきた日本人の誇りを胸に立ち向かっていくことを強く切望しています。 そしてまた、今年も数多くの災害が起こっています。テレビなどで「今までに経験のない…」という表現は頻繁に聞くようになり異常気象も今では通例現象となりつつあります。46億年の歴史があると言われるこの地球、様々な生物が誕生し進化して絶滅していきました。地球の生誕から現在までを1日とすると、人類が出現してから現在まで僅か2秒程度。それに比べ我々が対峙している3億年以上生息していると言われているシロアリは1時間30分。地球上に起こった様々な環境変動に対応してきて進化して現在に生き延びています。ここ近年で爆発的に増加し急速に進化してきた人類は数多くの生物を絶滅へと追い込んで、そして自らの生活環境をも破壊している報いは数千万年も栄え進化して絶滅した恐竜のように今まで経験のない災害によりいつか滅びゆく生物なのでしょうか? 先日、イエシロアリの巣の採取中に9月下旬だというのに夥しい数の翅蟻を発見しました。単に出家するタイミングを外れたことであろうことだとは思いますが初めて目にする光景は「今まで経験のない…」という言葉で表現される地球の変化さえも想像させられるものでした。(山辺 利成) どの業界も技術者の世代交代については大きな取組となっているようです。幸い福岡県の場合シロアリ防除業者の多くは順調に次世代の技術者が育成されています。先行き不透明で混沌とした状況下、しかも10名以下の零細経営が多い業界で創業者が次世代にシロアリ防除業を継続していくという強い思いがあったからであると思います。 いわゆるサービス残業、再発保証金問題、完全週休2日制、人材確保、消費税対策、雇用環境の改善、労働災害、化学物質アレルギー、クレーム対応、現場作業であるシロアリ防除業は事故の危険を伴います。シロアリ防除業を取り巻く環境は、決して楽なものではありません。 その状況下で、一般社団法人福岡県しろあり対策協会の総会で今年正式に承認され「青年部会」が誕生しました。創業者が子息や主任技術者に会社の経営を譲っていく過渡期を迎えていると思われます。若い世代の人は、技術の継承・会社経営の困難な問題点を青年部会で仲間を見つけて同世代、同業者同士の情報交換等を通じて何とか乗り越えてほしいと願うばかりです。防除技術者の世代交代について福岡県の場合一般社団法人福岡県しろあり対策協会 会長 吉野 弘章21 agreeable No.32 October 2014/10