ブックタイトルagreeable 第35号(平成27年7月号)

ページ
16/24

このページは agreeable 第35号(平成27年7月号) の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

agreeable 第35号(平成27年7月号)

皆さん、こんにちは。5月、ヤマトシロアリの羽アリシーズンを迎えた頃から、白蟻駆除の繁忙期とともに、いろんな虫や害獣(とされている生き物)の依頼が増えていきます。私は以前、ベテラン社員と一緒にシロアリ以外の害虫・害獣対応を特化してやっていたことがあり、また大学でハチの研究をしていたため、入社してからはハチやシロアリ以外の駆除を優先的に任されるようになりました。(ただし、大学での勉強はハチを活かして資源を得る研究であって、駆除とは違うのですが…)そんなこんなで入社9年目、まだまだ現場ではいろいろありまして…。今回はそんな現場の一部をご紹介します。●コウモリを払いながら…【コウモリ対策】通常、弊社で行なっているコウモリ対策は、建物からコウモリを追い出すのではなく、夕方エサを求めて飛び立ったあと、建物への侵入口を封鎖して、戻って来れないようにしています。コウモリが飛び立ってから、建物に戻ってくるまでは平均2、3時間。それまでに封鎖作業を完了しなくてはいけません。【飛び立ったときは良かった】横浜方面の現場で。夜、いつも通りコウモリが飛び立つのを待ち、封鎖作業にかかりました。穴埋め作業を始めて1時間ほど経ったころ。あれ、なんだか空が灰色。さっきまで晴れてたよね…。まさか、と思っていたら、雨がポツポツ。でもそんなにひどくないし、作業が出来ないわけではないから、コウモリも頑張ってエサ取ってるでしょう、と思ったら、耳元でパタパタと音が…え?しまった、帰って来ちゃった!まだ穴埋め終わってない!なんとか出てきたところから建物に戻ろうとするコウモリ。ほんの数分でどんどん数が増えていく。それを手で払いのけながらの穴埋め作業。4人で行き、一人一人別の場所で作業をしていたのですが、最終的には穴埋め作業一人に対してコウモリ払いのけ係(後方支援)が一人の二人一組体制で格闘。当然、作業は夜更けまで続きました…。●ミツバチ奮闘記【ミツバチじゃない?】まず「巣を見る限りミツバチです」と、弊社に依頼が入ってきました。が、実際に現場に行く前は、おそらくスズメバチかな、と思っていました。というのも、関東エリアの弊社に入ってくるハチの依頼は9割方アシナガバチかスズメバチなんです。また、失礼ながらお客様が電話口で種類を断定している場合でも、現場に行ったら違っていたというのがほとんどです。ミツバチの依頼は数年に一度あるかないかで、まさか本当にミツバチと思わず現場に向かいました…。【厄介なミツバチの巣】アシナガバチとスズメバチは、目に見えるところに巣を作るため、まず殺虫剤で処理をしてから巣の撤去、となるのが通常の流れです。しかしミツバチの場合、ちょっと厄介です。巣を作るのが壁の中・天井裏などの暗くて閉鎖的な場所のため、すぐに作業できる場所ではないケースが多く、壁の開口が必要であったりします。また、スズメバチと違って、巣の表面に直接ハチがくっついています。試行錯誤の日々防除士の現場関東白蟻防除株式会社田中勇史agreeable No.35 July 2015/7 14