ブックタイトルagreeable 第35号(平成27年7月号)

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概要

agreeable 第35号(平成27年7月号)

私が目にしてきたシロアリは、ヤマトシロアリやイエシロアリ。生きたシロアリを見た時6?7㎜程度で、生態写真を通じてもどちらかと云えば、かわいく見えてもおかしくない大きさ、形をしています。ところが、国内にもその大きさとはかけ離れたスケールの大きなシロアリがいました。兵庫県のある場所でたくましく、活発に大きなシロアリが生息し続けています。その大きさたるや、ヤマトやイエシロアリの4?5倍近いものがあります。その正体はネバダシロアリでした。ネバダと云えば日本ではなくアメリカ合衆国の西部に位置するネバダ州を意味します。生息地が兵庫県なのに、何故かネバダシロアリなのです。何故ネバダシロアリが日本に生息しているのか日本でのネバダシロアリについては、当協会でも何度か生息調査を行っていますが、第一の発見者は兵庫県の(株)チューガイ会長の宮田さん。宮田さんは、県内の川西市エリアで大きなシロアリが発見されたと云うことで、当初はアメリカオオシロアリではないかと云う報告を受け、実際に調査に行かれ確認しました。ご自身の調査研究、経験から報告とは違う種類のシロアリであると感じ、神戸大学へ同定を依頼し、また九州大学名誉教授の森本先生にも同定を依頼し、遺伝子からネバダシロアリの発見につながりました。まさに日本で初めて生息を確認したことになります。ネバダシロアリが生息するようになった発端は、確認された雑木林一帯の近隣に、輸入機械を取り扱っている業者さんが海外と活発に取引をされていたようで、その機械の積み込みや移動時に使用する木部制のパレットに紛れ込んだのではないかと推測されています。生息場所の近くには住宅が立地しているのに建物が立ち並ぶ所から一つ道路を挟んだ前の雑木林一帯に、大きなネバタシロアリが多数生息しています。赤松の倒木や立木の湿潤な木を中心に、表皮をはぎ、木部を割ったり、深くはいだりすると、大きなネバダシロアリを見ることができます。木部の芯まで穴をあけ、食害しているのが分かりま生息場所とにかくでかいシロアリが生息している事務局秋山仁志agreeable No.35 July 2015/7 20