agreeable 第52号(令和元年10月号)
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の現場除士防の梅田です。今回「防除士の現場」の執筆を中部地区しろあり対策協会でと広報委員会より依頼が来たので岐阜の横井さん(住ケン岐阜)か私でというようなメールが新美理事長(アイジーコンサルティング名古屋)から届きました。横井さんは以前書いたので今回は梅田さんにお願いできないかと話がありました。正直なところシロアリのごとく地中に逃げたいと思いました。しかしながら、この業界で、又、僭越ながら今年度より中部地区しろあり対策協会の副理事長も拝命して、さらに来年度の公益社団法人日本しろあり対策協会の全国大会が中部地区の担当でさらに開催をどの場所でするかの会議の結果、伊勢志摩サミットの開催されました三重県の伊勢志摩でと決定したのです。前置きも長くなりましたがそんなこともありこの機会にPRをさせて頂いて、三重県での開催に会員の皆様にこぞってご参加をお願いしたいと思いお引き受けいたしました。どのような思いでかかれたのか、又投稿されたのか想いをはせながら作文しております。今回は自分の経験から営業と施工する人(防除士)の立場を劇場風に書き進めていこうと思います。写真①は空中蟻道です。シロアリの調査で30年以上も現役で見てきた中でも全国の皆様、はじめまして、三重県情報誌に執筆されました諸先輩方はなかなかお目にかかれないものです。田舎の床下の低いところでは上から地面まである蟻道も見たことはありましたが、これほど完璧な物はそうはお目にかかれません。住人が転勤で空き家になっていたこと、比較的新しいお家で過去に、たぶん有機リン系のシロアリ薬剤で工事がされていて、薬剤の散布されていないところでこのような進入路を構築したと思います。写真②は和歌山でシロアリの被害調査で見つけました壁面に作ったイエシロアリの巣です。イエシロアリの巣はお風呂の床タイルの下とか壁面に作ることも少なくなく、取り出そうとするとシロアリ工事代金はもとよりあとの修理費用もかかるやっかいなものです。三重県はご存じと思いますけれど、愛知県から和歌山に南北に伸びる細長い県です。愛知県に近い国道23号線の海側、尾鷲の南に位置します熊野以南の海沿いに生息のイエシロアリとヤマトシロアリの2種類が存在します。写真③は取り出した巣を標本にすることとして取り出しました一部です。さて、私がこの業界に入りましたのは、日本で、バブル期のまっただ中、昭和63年秋でした。それまではトヨタのディーラーで新車販売、自分で中古車販売などの仕事をしていましたが、自身で整備していなかったこと、資金の余裕もありませんでしたので、全く別の仕事を探していて畑違いも180度の転職でした。で、お世話になった会社では、「営業」で当時7名ほどいた先輩にどのようなことをするのか一人ずつ1日交代で車に便乗させて頂いてノウハウを勉強する、最初には営業課長に連れられて最初にホームセンターにいき、丸鋸、マイナスドライバー、懐中電気、トンカチ・バールを揃えることでした。ここまで書きますと皆様おわかりと思いますが、床下を見るための点検口を作ったり、点検で必要な物を揃えるためだったのです。営業の方2、3人につれて頂いた3日も過ぎ有限会社ネット・ユーミン  梅田 功16agreeable No.52 October 2019/10写真②写真③写真①   

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